「水曜に取り寄せたお酒で土日(週末)を楽しむ」がモットー(志向)。
毎日をゆるく生きる水取 日土志の緩ライフを毎週ゆる〜くご紹介。

さて、今週はどんな緩ライフを過ごしているでしょうか……

今週の晩酌酒

無想 「厳雪」 純米吟醸無濾過生原酒 直汲み 1800ml

淡くもピリリ。淡麗の新解釈
蔵の秘蔵っ子<無想>リフトオフ!



「無想転生」

一子相伝、北斗神拳の歴史の中で初めて、
ケンシロウが身につけた究極奥義。

その技は哀しみを背負う者のみが
体得できるという……。

この奥義を前にした者は、
例えどんな剛拳の持ち主であっても、
相手に攻撃を加えることができず、
無想の拳をただ受けるのみ。

「ヤング置いてけぼり!」

サーセン。
こちら北斗の拳ずっぽし世代。

クリスタルキング、TOM☆CAT
主題歌どっちも好き。

ケンシロウは、長い旅路の果て、
ジャギやサウザー、男闘己(おとこ)たちとの、
幾多の死闘の末、哀しみを背負うことで
その最強奥義を手に入れる。
(のちにラオウも体得)

ある種の悟りだね。

よく言うじゃない。
その道を極めたものにしか
見えない世界があるとかどうとか。

北斗神拳は暗殺拳だが、
哀れみの心、愛と覚悟があればこそ、
ケンシロウは人として高みに到達し、

誰にも成しえなかった偉業を
達成することができたのである。


「無想「厳雪」純米吟醸無濾過生原酒 直汲み 1800ml」
(むそう げんせつ じゅんまいぎんじょうむろかなまげんしゅ じかぐみ)

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祝☆デビュー。

今まで、かがた屋酒店で
取り扱いのなかった「無想」。
満を持して登場。めでたい。
早速祝杯をあげよう。「無想」で笑。

というわけで買った無想。
「夢想」「無双」「蒸そう!」
どれでもない!

かがた屋酒店の新人は語る。

まず、ラベルに見える「無想」の二文字は、
大洋酒造の蔵人・平田氏が自らの筆で したためた書(しょ)であるということ。

「無」の文字は細く淡い書体であるのに対し、
「想」は力強くも堂々と鎮座。

その意味は、新しいお酒を造る上で、
しがらみや先入観を捨て、「無」心で
ゼロからスタートしようと志したこと。

つまり「無」の文字の淡さは
無の境地を表現していて、
一方、「想」いは
強くありたいと願ったことが、
その力強い筆跡に表れているのだという。



深いよ。
しかも何でこんなに書(しょ)が凄いのよ。
字が上手くないオイラでも分かる。
期待大につき、いざ封切り。

栓を取るとポンッ! だって。
小気味良い合いの手。
直汲みらしいガスっ気がたまらん♪

ひと口飲んでみると
柔らかな口当たりにまず驚く。
そう。実は低アルコール14%。

味わいはすっきりしつつも薄くない。
ほんのり程良い甘さ、酸が乗っかり、
味がまとまっている・ザ・好印象!

新潟の酒は「水の如し」。淡麗辛口が身上。
しかし、この酒のニュアンスには、
いわゆる新潟酒の文脈とは一線を画そうとする
意識が感じられる。

無想の想い描く“新潟らしさ”は、
低アルによる飲み口の淡さ、
直汲みのピリピリ感からくる潔さでもって
表現しようとしているのではないか。

そう考えるとしっくりくる。新潮流ニイガタ。
恐るべし無想。

って感心ばかりしてないで、
早くツマミを作れ。無心で!



男闘己(おとこ)が
無心で料理を作ると何ができるか。
愚問につき即答。

「肉野菜炒め!」

毎日でもいい。
これさえあれば他に何もいらない。
(ウソツキ!)

ただただ肉と野菜を炒めたもの。
簡単な料理。なのに美味い。だから美味い。
具材もシンプル。豚肉とネギのみ。

だって今日は「無想」。
シャレた食い物は不要。

けれんみは捨て
酒と向き合う。



今日の無心炒め。
じゃなかった肉野菜炒め。

使ったネギはただのネギじゃない。
京野菜のアンバサダー「九条ネギ」。

普段食卓には上らないが、
「想」いを乗せるには絶好。

今回飲んでいる無想の使用米は「越淡麗」。
その名の通り、淡麗な酒用かと思いきや、
濃醇な酒にもなり得るというじゃじゃ馬。
なのだとか。

それを見事に乗りこなし、
淡くもバランスの良い酒に仕上がった無想だが、
一見、端正で涼やかな顔には裏がある
ってことだね。

ならば、酒肴にもピリッと刺激を加える!
ワールドフェイマス。
カレーなるスパイス「クミン」に
間を取り持ってもらうのだ。

クミン。エジプト原産セリ科。
日本名:馬芹(うまぜり)。

裏の顔を持つもの同士、ウマが合うはずだ。
そう信じ、いざ実食……!



新大陸発見! なぜか相性良し。

肉の旨味、
ネギの香味、
クミンの香気、
無想の玄妙さによって
味のカルテット、四重奏が生まれた。

「Youはshock過ぎるウマックス!」

今宵は無想の拳を一身に受け、
(ヤラれてんじゃねーか)
ユリアの夢を見ながら就寝。

ほいじゃーね!

☆ちょこっとスタディ☆
無想 厳雪

昨年、試験販売に留まった造り
(直汲み無濾過生原酒 中取り)でしたが、
今回、「厳雪(げんせつ)」として
正式にデビューしました。

厳雪というサブネームは、
先月(2017年1月)の記録的な大雪の日に
上槽したことが名前の由来とのこと。

厳しい自然の中で醸される北国の便り。
蔵元の「想」いも瓶詰めされてます。
ぜひフレッシュな状態を「無」心でお楽しみください。


淡麗の新潮流。
無想ブランドが放つブラックラベル。
「厳雪」。

お取り扱いは、
「かがた屋酒店」および、
「Online Store かがた夜酒店」にて。

少しでも多くのお客様に飲んでいただきたいので、
お一人様1本限定となります。
お早目にご注文ください。




日土志が飲んでいるお酒

無想「厳雪」純米吟醸無濾過生原酒 直汲み 1800ml(むそう げんせつ じゅんまいぎんじょうむろかなまげんしゅじかぐみ)

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今週のつまみ

<豚肉と九条ネギ炒め クミン風味>
エスニックな芳香のスパイスと日本酒が合うって
不思議で新鮮。色々と試してみたいよね。


サミットストア 西小山店
〒142-0062 東京都品川区小山6-4-5

プロフィール

水取 日土志
(みずとり ひとし)


38歳(男性・独身)。西小山在住。
近所のかがた屋酒店でお酒を買って晩酌するのが一番の楽しみ。
出世するつもりは毛頭なく、職場でもお酒のことばかり考えている。
最近、ウンチクが過ぎて部下にウザがられていることを自覚したのか、
酒屋で仕入れた情報は、もっぱら猫か、かがた屋の新人にだけ話している。
西洋かぶれの一面もある。外見からは想像できないくらいチャーミング。

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