「水曜に取り寄せたお酒で土日(週末)を楽しむ」がモットー(志向)。
毎日をゆるく生きる水取 日土志の緩ライフを毎週ゆる〜くご紹介。

さて、今週はどんな緩ライフを過ごしているでしょうか……

今週の晩酌酒 vol.59

高畠ナイトハーベスト2016 シャルドネ樫樽発酵

収穫は月夜に! 有機農業発祥の地で
育まれるシャルドネワイン最高峰!



え?! 新幹線停車駅に温泉??

さよう、JR高畠駅は、
駅舎に「太陽館」なる温泉施設がある珍しい駅だ。
改札出てすぐ温泉って……、
どんだけ温泉大好き民族だよ!

ははは、急にツッコミすまん。

ここは山形県高畠町、別名「まほろばの里」。
「まほろば」とは、のどかで住みよい土地
を意味する古語なのだとか。
無論、まほろばに温泉は必須だ。

なんちて、温泉は付録に過ぎぬか?
何故ならこの地は古墳や遺跡が点在し、
“東北の高天原(たかまがはら)”と
称されるほど古来より恵み多き土地柄。

現在も桃やラ・フランス、さくらんぼ!
ブランド米の上和田有機米など
自然が気前よく農産物を授けてくれる。

そしてぶどうよ。
ワイン専用品種のシャルドネと
もともと食用品種であるデラウェアは
市町村単位で全国一の出荷量を誇るとか。

そんな当地に1990年創業した高畠ワイナリーは、
恵み豊かな高畠町でワイン用のぶどうを栽培しつつ、
本格的なワイン造りを行うワイナリーである。

吟醸王国山形……もいいけど、
今日はオイラ、まほろばなワインが飲みたくてね!



高畠ナイトハーベスト2016 シャルドネ樫樽発酵 750ml


商品はこちら   

貫禄・風格備えた面構え。
しかも洒落てるーし、
フランス老舗ドメーヌのワイン?
ではない。
れっきとした日本ワインである。

そそ。今日飲ませていただくのは、
高畑ワイン初登場にしていきなりだけど、
シャルドネ品種ワインのフラッグシップ!
その名も「ナイトハーベスト」でござる。

原料のぶどうは、
有機農業の里として知られる
高畠町上和田地区で栽培されたシャルドネを使用。
ワイン醸造用ぶどうが熟す頃、
降雨量は少ないほうが好ましい。ってなわけだが、
当地も例に漏れず好立地なわけで……

季節はシャルドネが熟す10月中旬、
秋晴れの今宵も月の明かりに照らされ、
一段と冷え込む夜(=ナイト)。

ぶどうは自分の身をを守ろうと
糖度を高める。濃く色付こうとする。
それこそ植物の神秘なのだが、
ぶどうのポテンシャルが
最大限に高まる瞬間を逃さず収穫(=ハーベスト)。

すかさず果汁を丹念に搾ったら、
「ガレージステ・ワイナリー」で
伝統的製法により、
フランス産の樫樽で丁寧に発酵させ、熟成さす。

なぬ?! ガレージステ??
耳慣れない響き。




ガレージステとは、
“ガレージにあるような小規模醸造”
という意味合い。

高畠ワイナリーには、
とりわけ独自のワイナリーがあって、
夜間に収穫(ナイトハーベスト)するほど
手塩にかけて育てた大切で優秀なぶどうちゃんなればこそ、
隅々まで目が行き届く小ロット小仕込みの
ワイナリーで徹底的に手をかける。

それを可能にするのが、
「ガレージステ・ワイナリー」なの。

小仕込みタンクは密閉もでき、
緻密な温度管理も可能。
そのため、思い描くワインに合わせ、
長期に渡る醸し期間を設けることができるなど
これまでにないプレミアムワインを造ってきたというわけだ。
高畠ワイナリーならではの強み。

すごいぞガレージステ!
すごいぞナイトハーベスト!
フラッグシップたる所以。
早く飲みたい!
何と合わせる?



ほうれん草のサラダ ペペロンチーノ風
芳(かんばし)
スペシャルバージョン


でたーーーーーーー!!
芳(かんばし)産ほうれん草。
何を隠そう、
あの栃木の銘酒「鳳凰美田 芳」の芳である。

「芳」とは藤田 芳さんのことであり、
「鳳凰美田 芳」用のお米を作っておられる
スーパー農家。野菜作りの名人。栽培マン。

有機農業にいち早く取り組んできた
高畠町上和田地区と同様、
芳さんも有機農業を営むお一人だ。

今日かがた屋酒店へ寄ったら、
偶然にも野菜が届いたところで、
物欲しそうに見ていたらお裾分けいただいた笑
オイラのせいで貰えないスタッフ居たかもね。
すまん。
とはいえ、こちとら最高の野菜が手に入った!
素材の味を楽しみたいからシンプルにいただきたいよ。

そそそ、サラダね。
もちろんドレッシングは手作りする。
ホットドレッシングをLet's クッキン!




フライパンにオリーブオイルをたっぷり注ぎ
スライスしたにんにく、鷹の爪を入れて火にかける。

焦がさんよう弱火でじっくり香りを出したら、
オイルと同量のお湯を注いで思いっきり混ぜ
乳化さす。
本当はお湯じゃなくて、
パスタのゆで汁があればいいんだけど、
今日はパスタ茹でないのでお湯で……。
ほらっ、
フライパン手早く回せ!
箸でかき回せ!
頑張れ!

トロッと黄色く色付けばOKだ。
ここにカリッと揚げ焼きしておいたベーコンを
入れて、塩を適量。
このお手製お手軽最高ソースを
ほうれん草に回しがけて完成。
お好みでレモンを絞ってもいいんだ。

実はこのほうれん草も
ナイトハーベスト(夜間の収穫)だったりして。
んなわけないか。
などとバカ言ってないで実食!




背筋ピンッ!
突然、毅然として開栓!
気分はもうソムリエ。
ワインオープナーは100円均一のだけど……。

ワイングラスに注いで
360度全方位なめまわし見るが、美形。
色の濃さ、深み、輝き、艶
どこをとっても一級品。
目から楽しませてくれるぜ。

花の蜜を集めたような濃密で芳醇な香りが
部屋の中を満たす。
グラスの中、黄金色の液体を優雅に回し、
もう一回念入りに回してやっとひと口。
「なんてスムース!」
「なんとまあ辛口!」

華やかな香り、それに、
ゴールドで粘性ある液体からして、
もっと甘さが立って重めな味わいかと思っていたが
日土志、まったくのお門違い甚だし!

熟したりんご、黄桃の胸弾む爽やかな風味、
際立つような酸味でスムースだけれど
ピーンとしてすっきり。
アフターの苦味さえ奥まって軽やかなのに
物足りなさを感じない。
「これシャルドネ?!」




これこそが、
高畠町で100年の歳月をかけ栽培され、
継がれてきたシャルドネの真価か。
それもワイナリーの実力があればこそだが、
造り手たちの情熱と努力によって見事に結実した
ジャパニーズ・シャルドネワインと言えよう。

樫樽熟成によって高畠シャルドネの
ポテンシャルは如何んなく発揮され、
ヘーゼルナッツやトーストといったナッティーな香り、
ロースト香にちょっぴりスパイシーな香りなど
幾重にも折重なる複雑な薫香が鼻を抜け、
微かな甘味とともに長い余韻……。

もはや言葉はいらない気がするが、
まだ藤田 芳さん作のほうれん草がある。
にんにくの香りが食欲そそって、いただきます!




熱いオイルをまぶしたから、
しゃっきりしたところと
柔らかくなったところの対比が美味しい。
生野菜を食む醍醐味も味わえて、
少し火が通ったところは甘味が強い。

このほうれん草、
味がしっかりあるのにえぐみが全然なくて、
どんな野菜嫌いの子どもでも野菜好きになるんじゃない?!
本当の野菜ってこんなにも旨いんだ。ってぐらい旨い。

ナイトハーベストで追っかけると、
にんにくオイルの香ばしさと樫樽由来の香りがマッチ。
飲み込むとさっきまでは感じられなかった
シャルドネワインの甘味が俄然花開く!
心地良い甘さがじんわり続いていって
続いていってふいに消える。
「これがマリアージュってもんよ!」

シャルドネとほうれん草、有機農業のコラボ、
高畠ワインと鳳凰美田のコラボ、
オイラの勝手な番外編ではあるけれど、
日本ワインと日本酒のコラボレーションが
ここに堂々実現したのである。業界震撼!

今、日本醸造界に新時代の扉が開いた。
「高畠ワイン×鳳凰美田 芳=1000万パワーウマックス!」




ガレージステ・ワイナリーで
小ロット小仕込みを実践するなど、
秘儀ともいうべき醸造道を追究する同ワイナリーだが、
一般に広く開放し、見学もでき(団体は要予約)
県内有数の観光地にもなっているそう。懐が広いわ。

ほほーう、それに高畠町って
映画「スウィングガールズ」のロケ地とな。
上野樹里嬢もこの地でスウィングしたか。

オイラも週末はまほろばの里で
いっちょスウィングしてくるかな。
もちろん温泉にも浸かるがね。
ほしたらばー!






山形県高畠町は、
ワイン用ぶどうのシャルドネと
デラウェアの生産量が日本一を誇るなど
古来より恵み豊かな地。
この“まほろばの里”で
ワイン用のぶどうを栽培しつつ、
本格的なワイン造りを行うワイナリーが、
1990年創業の高畠ワイナリーです。

同ワイナリーは、
“ガレージにあるような小規模醸造”
という意味合いを持つ
ガレージステ・ワイナリーを擁し、
小ロット小仕込みで手間暇かけ
これまにでないプレミアムワインを生み出してきました。



高畠ナイトハーベストはその名の通り、
ぶどうのポテンシャルが
最も高まる夜間に収穫された
地元産のシャルドネを使用。
丁寧に絞られた果汁は
ガレージステ・ワイナリーで
フランス産の樫樽での醸し、
長い熟成期間を経て出来上がります。

その品質の高さから
シャルドネ品種のフラッグシップワインとして
同ワイナリーを代表するワインのひとつとなっていますが、
同時に日本を代表するシャルドネワインに数えらえるでしょう。
贈答品として、またパーティへの手土産にも最適です。
ぜひ一度お試しください。

数に限りがあります。
お早目にご注文ください。








日土志が飲んでいるお酒

高畠ナイトハーベスト2016 シャルドネ樫樽発酵 750ml

商品はこちら

今週のつまみ

<ほうれん草のサラダ ペペロンチーノ風 芳スペシャルVer.>しっぽは湯がいて頂いた。ピンク色で鮮やか、野趣溢れる風味がオツ。



藤田 芳(かんばし)さんの畑/栃木県
 

プロフィール

水取 日土志
(みずとり ひとし)


38歳(男性・独身)。西小山在住。
近所のかがた屋酒店でお酒を買って晩酌するのが一番の楽しみ。
出世するつもりは毛頭なく、職場でもお酒のことばかり考えている。
最近、ウンチクが過ぎて部下にウザがられていることを自覚したのか、
酒屋で仕入れた情報は、もっぱら猫か、かがた屋の新人にだけ話している。
西洋かぶれの一面もある。外見からは想像できないくらいチャーミング。

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