「水曜に取り寄せたお酒で土日(週末)を楽しむ」がモットー(志向)。
毎日をゆるく生きる水取 日土志の緩ライフを毎週ゆる〜くご紹介。

さて、今週はどんな緩ライフを過ごしているでしょうか……

今週の晩酌酒 vol.68

鏡山 俺搾り2018春 舌神Taro限定エディション
雄町おりがらみ無濾過生原酒 720ml

俺が搾るから俺搾り! 2018春バージョンは
舌神Taro氏の直搾り、タロー搾り!



「本川越駅ですからね。
絶対に間違えないでくださいよ!」



これはもしかするとフリなのだろうか?!
まるで「ちゃんと間違えろよ」と言わんばかりに
繰り返し念押しして“彼”は電話(LINE)を切った。

連絡をくれた“彼”とは、
かがた屋酒店スタッフにして、神の舌を持つと
噂される男闘己、舌神Taro(ぜつしんタロー)氏である。

数々のきき酒大会で全問正解という離れ業を
成し遂げてきた同氏が、オイラに何の用かというと、
特別に酒蔵見学へ連れていってくれるというのだ。

目的の酒蔵がある最寄りは、西武新宿線「本川越」駅。
埼玉県川越市といえば……、そそ、ご名答、つまりは
「小江戸鏡山酒造」にお邪魔させていただくのでごんす。

というわけで今週は、舌神Taro氏と初の遠征。
さらには神の舌を持つ男闘己が直々に搾って瓶詰めした
「俺搾り」仕様をお届け!



鏡山 俺搾り2018春 舌神Taro限定エディション
雄町おりがらみ無濾過生原酒 720ml



商品はこちら   

Taro氏がオイラに、駅を「絶対に間違えないで」と
語気を強めていたのにはわけがある。

埼玉県民にはお馴染みだが、
「川越駅集合ね」となった場合、ビジネスマン風に言えば、
意識のシェアというか、コンセンサスを図るというか、
最終目標をフィックスしておくことが不可欠。
でなければ永遠に会えない……。
(んなこたーない)

なぜなら、川越とひと口に言っても、
件の西武線「本川越」駅のほか、
東武東上線「川越」「川越市」駅の3駅があり、
船の墓場といわれるバミューダ海域のように
魔のトライアングルを形作っているからだ。
(いくらなんでもおおげさ)




西武新宿線 本川越駅

そんなわけで、翌朝は西小山駅から
東急目黒線に乗り込み、目黒駅でJRに乗り換え。
山手線外回りで高田馬場までゆられ、
めったに乗る機会のない西武新宿線に乗車イェイ。

「降りる駅間違えたーーー!」
と、(お寒い)笑いを取りに行くことなく、
舌神Taro氏と「本川越」駅にて無事合流し、
駅からいざ「小江戸鏡山酒造」へ徒歩より詣でけり。




小江戸鏡山酒造 蔵元 五十嵐 昭洋(いがらしあきひろ)さん

歩くこと15分。
蔵(正面はお店になっている)が見えるところまで
行くと、御大(蔵元の五十嵐さん)自ら出迎えてくださり、
労いの言葉をかけていただいた。恐縮です。

そのまま駐車場へ移動し、本日の行程について説明を受ける。
この日はかがた屋酒店と縁のある飲食店さんも
多くいらっしゃっていたので、まずはお外で。
本当に小さな蔵なので、このほうが都合がいいのだ。




いよいよ蔵に入る。
いわゆるニュウゾウ=入蔵。
(そんな言葉はない)

一度に全員で作業するのは無理なので
A班B班に分かれ、蔵内見学と搾り体験を交互に行う。
そそそ、今日は鏡山の「搾り」を体験するのだ!




蔵元・五十嵐さんに蔵内を案内してもらいつつ、
鏡山流の醸造方法や酒造りでのこだわりを
同行の皆さんに負けないよう大いに見聞きし勉強する。

それにしても五十嵐さんってばパワフル。
蔵内いっぱいに声が響き渡る。



杜氏 柿沼さん

蔵内見学をひと通り終えたら、
これから行う搾り手順について
杜氏の柿沼さんが詳しく教えてくれた。

さあ、いよいよ搾りだっ!




タンクから流れてくる醪(もろみ)を酒袋に詰める。
準備オッケー! いつでもかかってこぉい!
と言わんばかりに気合いの入った舌神Taro氏。




だんだん酒袋もいっぱいになってきて
さすがの舌神も緊張気味。
こんなに真剣な面持ちは珍しい笑

十分に醪が入ったら、
丁寧に口を縛って、槽(ふね)に寝かして並べる。




蔵人じゃないのに手際よく酒袋の縛りを
手伝ってくれているのは、
三軒茶屋「氣ウラ」の名物店長・隼人さん(上写真左)。
蔵元・五十嵐さんと同じくらいエネルギッシュな方です……。

こうして無事、上槽(じょうそう)の準備が完了。
そうそう、鏡山の搾りは機械を使わない。

約4日間をかけてゆっくりじっくり
あまり圧力をかけずに搾る。
効率度外視、後回し。
これが鏡山の真骨頂。

限界まで搾り切らないため、
相当な粕歩合になると予想される。
結果、美味しい酒粕にはなるだろうけどさ。
贅沢にも程があるよ。

中でも今日は、圧力をかけずとも
槽(ふね)から自然としたたり落ちてくる最初のお酒、
「荒走り」と呼ばれる部分だけをすくって
超贅沢に瓶詰めだいっ!




搾ったお酒を一本一本丁寧に瓶に詰めたら
最後にビシッとラベル貼り。
ここで舌神TaroのSOUL/魂を注入。
気分は霊幻道士。ハーーッ!

今日の日程、全終了おつかれさま。

蔵の中もいっぱい見れたし、
舌神Taro氏と一緒にお酒の搾りを
体験できたし、言うことなし。

蔵元・五十嵐さんをはじめ、杜氏の柿沼さん、蔵人の後藤さん
鏡山酒造の皆さん、
貴重な体験を本当にありがとうございました!!




一路東京へ。
ひと仕事終えたとはいえ、まだ陽が高い。
家路には早すぎる。

ってなわけで、
先程登場した隼人さんが店長をされている居酒屋、
三軒茶屋「氣ウラ」さんで
搾りたて、汲みたての鏡山「俺搾り」大試飲会!
としゃれこむ。
さあ、オイラと舌神、どちらが詰めた瓶が美味いか
なんつてー。




わぁお、見てくれよ、このうすにごり。
実に美しい。水鏡に映るオイラのようだ。
(意味わかんない)

春の到来を寿ぐような華やかな吟醸香。
風そよぐ爽やかな果実味があって、
雄町米由来のふくよかな旨味と
ほとばしるジューシーさが
口の中で弾むわはじけるわ、
デュワワーっと優しく広がるわ、
べらぼうにうめぇ。甘ウマ反則。

濃醇なのに天女の羽衣くらい軽いってのがまた凄い。
さすが滴り落ちる「荒走り」だ。




舌神Taro氏が瓶詰めしたほうも美味しいけど、
天女の薄衣一枚の差でオイラの勝ちかな〜?!

やっぱりオイラが瓶詰めすると、
どことなく、そこはかとなく。
風味に高貴な佇まいを感じられるよねぇ。
(そだねー)

あ、ちなみに今回オイラが瓶詰した分は
残念ながらもうありません。だって1本だけだったし。
その日に飲んじゃったし笑

というわけで、
今回は舌神Taro氏自ら魂込めて瓶詰めした分を
特別に販売するそうです。
貴重な鏡山の雄町あらばしり「俺搾り」
“舌神Taro限定エディション”をご堪能あれ。

ほしたらばー!






俺が搾るから「俺搾り」。
でおなじみ俺搾りシリーズ。
2018春バージョンは小江戸川越の「鏡山」。

しかも今回は、かがた屋酒店スタッフで
神の舌を持つ男闘己といわれる
舌神Taro(ぜつしんタロー)氏による
直搾り&瓶詰めの限定エディションです。

類まれなきき酒能力で
業界を席巻する舌神と
贅沢な造りと搾りから
驚異的に高い酒質を誇る「鏡山」の
奇跡のコラボがついに実現。

男盛りの舌神同様、
鮮度抜群のピチピチなリアル搾りたて。
余計な加工は一切なしのドスッピン薄にごりを
春爛漫にご堪能ください。

数に限りがあります。
お早目にご注文ください。





日土志が飲んでいるお酒

鏡山 俺搾り2018春 舌神Taro限定Edition
雄町おりがらみ無濾過生原酒 720ml

商品はこちら

今週のつまみ

<鏡山の酒粕クリームチーズ>どうせ飲(や)るなら鏡山の酒粕クリチーで! 純米酒漬込み熟成。



かがた屋酒店
 

プロフィール

水取 日土志
(みずとり ひとし)


38歳(男性・独身)。西小山在住。
近所のかがた屋酒店でお酒を買って晩酌するのが一番の楽しみ。
出世するつもりは毛頭なく、職場でもお酒のことばかり考えている。
最近、ウンチクが過ぎて部下にウザがられていることを自覚したのか、
酒屋で仕入れた情報は、もっぱら猫か、かがた屋の新人にだけ話している。
西洋かぶれの一面もある。外見からは想像できないくらいチャーミング。

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