「水曜に取り寄せたお酒で土日(週末)を楽しむ」がモットー(志向)。
毎日をゆるく生きる水取 日土志の緩ライフを毎週ゆる〜くご紹介。

さて、今週はどんな緩ライフを過ごしているでしょうか……

今週の晩酌酒 vol.74

有機農法米/南遷 プレミアムオーガニック
山廃純米四段仕込み 無濾過生原酒

オーガニックの酒米で醸す、
めくるめく官能の濃醇甘口山廃純米



「超甘口3部作完結!」


はて?!
超甘口って言っても何の3部作かね?

やれやれ。まったく
“ナンセンス” な質問だ……。

正解は……
奈良・美吉野醸造の超甘口3部作、
最後のピースである
「南遷(なんせん)」す!

たはは、“南遷” に
“ナンセンス” を掛けたかったわけね。
まあいいでしょう。

さて、「南遷」と言えば、
中国は「宋」の時代、
女真族の「金」に華北を征服され、
南に逃れた王朝が「南宋」として
再興した史実が思い当たるぅー。

ここで言う「南遷」は、
南へ遷都したって意味だね。
じゃあ日本の遷都と言えば?
有名なものを年代順に挙げてみるから
遷都した年(西暦)を答えてね。

1.藤原京
2.平城京
3.長岡京
4.平安京

懐かしーー! 思い出した?
皆んなも、あのおなじみの語呂合わせで
遷都年を覚えてるんじゃなかろーか。

答えは後半で!



有機農法米/南遷 プレミアムオーガニック 山廃純米四段仕込み 無濾過生原酒

500ml はこちら 1800ml はこちら   

ではこの「南遷」も
中国「宋」の時代の南遷を
意味するのかというと違うんだ。

時の権力者・足利尊氏と対立し、
京都を脱出した後醍醐天皇が
ここ吉野の地に朝廷を再建。
南朝の首都と定めたことにちなむ。
日本にも「南遷」があったというわけだ。

こうして、2つの朝廷が存在する
南北朝時代(1336-1392)に突入する。
ふーん。
日本史の授業で習った……気がする……。

それはそれ!
さて、超甘口3部作。




花巴 水もと×水もと
花巴 ナチュール×ナチュール
に続く、めくるめく官能的なお酒が、
この南遷 プレミアムオーガニックである。

“オーガニック”は、
有機農法で育てた酒米を指す。
地元奈良県産の 有機米「吟のさと」を使用し、
精米歩合80% にとどめて醸された
山廃仕込みのお酒。

もちろん、『花巴』同様に
ナチュールな “酵母無添加” もそのまま。
山廃仕込みによって引き出される酸を
より高め、
さらに、通常の三段仕込みより上の
四段仕込み によって濃度をアップとな!

もーう、情報量多過ぎだっつーの♪




先の2つの花巴も素晴らしく、
オイラの『今週の晩酌』で紹介すると
反響が想像以上に凄かった。

だからこれまでを振り返ると
「南遷 プレミアムオーガニック」も
想定ななめ上の
超大反響が巻き起こる可能性を
ヴィンヴィンに秘めているわけだが、
今回は特に、
酒屋が蔵元に予め予約しておかなければ
絶対に手に入らない限定の「生」だ。

マストバイ。
判断の余地はない。
でもって南遷のおともを召喚!



ふきのおひたし

知ってるよ?!
「南遷 プレミアムオーガニック」は
どちらかというと食前酒とか、
ソーダで割ってカクテル風に飲んだり
デザート酒としての趣きが強いってこと。

でもさ、新しい味覚の地平線を探るのが
オイラのライフワークなわけさ。
なんつて格好つけてすまんが、
行っちゃうよ?! ふき。

今日のふきは、
マイカントリーハウス(実家)
のジャルダン(庭)に
無造作に生えているのを、
カマで一本ずつ丁寧に刈ってきた可愛い奴らを使用。

我が家では、芋がらと同様、
味噌汁の具にして食すのが常だが、
今日はおひたしでご機嫌を伺う。ど?

さーっと湯がいた「ふき」に
和風のかつお出汁をかけていただく。
但し、今日の出汁には砂糖を多めに入れて
「南遷 プレミアムオーガニック」に寄せている。

いざ、鎌倉。
いざ、南遷!




きゃっほー
ゴールデン・南遷!
煌めくように金色に輝く液体。

甘い香りの中には
チーズのような発酵のニュアンス。
「花巴 水もと×水もと」にも通ずるフレイヴァ。

舌先で触れた甘味はトロっと円やかだが、
飲み込む時分にその豊潤な甘味は
うまく馴染んだ酸味とともに
口いっぱいに広がる。

ごっくんと飲み込んだ刹那、
舌の中央にズドーンと酸の巨塔が屹立し、
鼻からも芳香が抜けて酸味は頂点に達するが、
その後に立ち返ってくる甘味が
上も下も舌全体をマローンと優しく包んでから
サラサラ消えていく。




もうひと口飲んでいい?

最高級のハチミツを舐めた時のような
後を引く旨さ。

オイラ、デザート酒っていう響きが
好きじゃねぇんだなー。
でもこれってば、

オトナの最高のデザートだなーオイッ

あ、あ、オイラ何気に飲み過ぎてる!
甘いから大丈夫と思って舐めてると、
いや、実際舐めてるんだけど、
アルコール17度あるからな。
(舐めてねーか、飲んでるか)
どっちでもいいけど(酔うぞ)。




さすがは「花巴」醸造元・美吉野醸造。
酸の魔術師・橋本 晃明杜氏。
花巴で培われた上質な酸を引き出す
山廃製法のおかげで
濃醇甘口なのに甘だれることなく、
ガンガン飲めちゃう。

でも折角作ったし、ふきのおひたしもねー。
お茶請けにももってこーいの
ふきのおひたしだ。
ふき独特の青味と苦味、土の風味が、
「南遷」に大地の息吹をもたらし、
食中酒に変換。

合うじゃん!
オツだ。オツだがハイカラだ。

というわけで今週は、

「ナンセンスにさよ奈良。
ハイセンスな南遷が吉野から新しい風を
“ふき”込みウマックス!」





遷都年(西暦)の答え合わせ。

1.藤原京……694年
2.平城京……710年
3.長岡京……784年
4.平安京……794年

オイラは「2.平城京」と「4.平安京」しか
分からなかったよ。

ちなみにこの後、鎌倉幕府がひらかれ、
実権は武士に移るが、
名目上の都はずっと京都のままであり
平安京は1000年の都ということになる。




現在は、明治維新で首都機能が移転、
政府と天皇が東京に移ったため、
実質上の都は東京だと言っても過言ではない。

が、
京都には京都御所も残っているなど、
都は無くなっていないため、
これは遷都ではなく 奠都(てんと)と呼ばれる。

従って現在は、
京都と東京とに2つの都がある東西両京なわけだ。
いいじゃん、都がいっぱいあってな。

ほしたらばー!




「花巴 水もと×水もと」、
「花巴 ナチュール×ナチュール」
に続く超甘口3種、最後のピース、
「南遷 プレミアムオーガニック」。

地元・奈良県の契約農家さんが
有機農法で大事に育てた
有機米「吟のさと」を100%使用。
米の旨味を残すため、
精米歩合80%に留めて醸されています。




これまで『花巴』で培われてきた
上質な酸を引き出す山廃製法(酵母無添加)と
濃度を高める四段仕込みによって、
濃醇甘口のめくるめく官能的なお酒が誕生しました。

デザート感のある柔らかな甘味には
誰もが一発で虜になってしまうでしょう。

さらにこちらは
超限定の生酒タイプにつき、
マストバイ!
判断の余地なしです。
お早めにご注文ください。




日土志が飲んでいるお酒

有機農法米/南遷 プレミアムオーガニック 山廃純米四段仕込み 無濾過生原酒

500ml はこちら 1800ml はこちら

今週のつまみ

<ふきのおひたし>
醤油かけるだけでも十分美味い、ふき。



マイカントリーハウス(実家)の
ジャルダン(庭) 

プロフィール

水取 日土志
(みずとり ひとし)


38歳(男性・独身)。西小山在住。
近所のかがた屋酒店でお酒を買って晩酌するのが一番の楽しみ。
出世するつもりは毛頭なく、職場でもお酒のことばかり考えている。
最近、ウンチクが過ぎて部下にウザがられていることを自覚したのか、
酒屋で仕入れた情報は、もっぱら猫か、かがた屋の新人にだけ話している。
西洋かぶれの一面もある。外見からは想像できないくらいチャーミング。

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