「水曜に取り寄せたお酒で土日(週末)を楽しむ」がモットー(志向)。
毎日をゆるく生きる水取 日土志の緩ライフを毎週ゆる〜くご紹介。

さて、今週はどんな緩ライフを過ごしているでしょうか……

今週の晩酌酒

来福 俺搾り 袋吊り純米吟醸 無濾過生原酒 吟風

日土志、初めての酒蔵訪問!
来福酒造で感涙の酒しぼり体験

ついにこの日がやって来た……。


いざ酒蔵(さかぐら)!


かがた屋酒店の
緊急最高特別計らいのもと、
茨城県は来福酒造での
「俺搾り」体験を
お手伝いするんす。

なんだ?!「俺搾り(おれしぼり)」。

読んで字の如し。
俺が搾った酒だから。

酒蔵まで行って、
日本酒を自分で搾り、
自分で瓶詰めまでしちゃうという
日帰り弾丸買付け。

そんな素晴らしい企画に
臨時スタッフとして参加できるなんて
オイラとんでもラッキーマン。

だって、ここで散々、
酒が好きだとかウンチク言いながら、
実は酒蔵見学は未体験。

え?!
直接酒蔵に電話しろ?
無理ムリムリムリ。ちょっと無理ぽ。

憧れの存在には
敬して遠ざけるのが理。

だから今回は手を差し伸べてくれた
かがた屋酒店の古参に謝意を述べたい。
サンキュー!

目指す酒蔵は、
茨城県の筑西市(ちくせいし)。
下妻地方にある。

土屋アンナさんばりのヤンキーに
オヤジ狩りされないか、ちと心配。

そんなオイラの心配をよそに、
かがた屋酒店の配達バンは、
ばんばん常磐自動車道を北上。
途中、SAで休憩の陣。



あれよと高速下車。
真冬の「田園」地帯を
ベートーヴェンと玉置浩二聴きながら
関東ヘイヤ〜〜〜っと進み
ついにクラ着。

うん。趣きがある。
歴史をビシバシ感じる。
それもそのはず。
来福酒造は今年で創業300年。
1716年、享保元年から続く老舗。
(うそ?! 徳川吉宗?)

現在の建物は、
昭和初期に建てられたという
どでかい木造建築。
事務所も蔵もモクゾー。

ベンチも木製で年代物だ。
囲炉裏の名残りも風情漂う、
作業員の素敵な休憩所あり。
(お昼にお弁当食べた)

その日は見れなかったが、
冬場、出稼ぎに来た人たちの
下宿部屋があったりと
エピソードにまず事欠かない。

歴史に圧倒されてる場合じゃない。
早くしねーと、日ぃ暮れっちゃーかんな?!
(茨城弁、語尾上がり調子でお願いします)

醸造所に入るときは
専用の長靴に履き替え、
帽子を被り、手を洗う。

異物を持ち込まぬよう
細心の注意を払い一礼。
「俺搾り」開始!

杜氏さんたちに手伝ってもらい
タンクから吸い上げた
醪(もろみ)を酒袋に詰め、
別のタンクに吊るす。
だから「袋吊り」。



これがまた重い。
袋の間口を持って、醪を上から
ジャジャーッと注ぐんだもの。
もう腕がパンパンよ。

こうして、酒袋の目から
お酒が滲み出て自然に滴り落ち、
ゆっくりタンクの底に溜まっていくのだ。

圧力をかけずに自重だけで搾る。
まさに、贅沢の極み。

そうこうするうちに
タンクの底に溜まってきたお酒を
下部のかめ口を開栓して
斗瓶(とびん)へ移すんだけど……



うは! にごってる。
これが荒走りだ。初めて見た。
うん。そりゃそうだ。初見学。
と興奮を隠せず見守っていると、
杜氏さんが一言。
「醸造所を見学しますか?」

オイラ「はいっ! お願いします」

圧力をかけずに搾るから時間がかかる。
その間に蔵見学をさせてもらうことに。

お米を磨く精米所から、
蒸米に麹菌を繁殖させる麹室(こうじむろ)、
酒母を造るため、酵母を培養中のタンクまで。

築100年近い木造社屋に、
先人の英知と先進テクノロジーが
同居していて、
なんというか筆舌しがたい感覚に
とらわれたのであります!

五感を通じて矢継ぎ早に
酒造りの工程を体験し、
情報処理しきれず沸き立つ脳。
ボイリング・ブレイン。

もうすぐアタマ爆発と思ったその刹那、
瓶詰めの瞬間がやって来た。

斗瓶から一升瓶(1800ml)と
四合瓶(720ml)に1本ずつ丁寧に詰め、
思いを込めて打栓。密封。

すかさず、
ラベル貼りでオイラの魂込める!
と意気込むも緊張で手先プルプル。
震える両手に声援送って
ビシバシっと糊付け。



オッケー。いい感じ。神ってる!
不器用ながらもなんとかできた。

ほっと胸を撫で下ろしたところで、
忙しい中、手取り足取り導いてくれた
来福酒造の皆様にお礼を述べ、
家路を急ぐ。

だって早く飲みたいじゃん♪


「来福 俺搾り
袋吊り純米吟醸無濾過生原酒 吟風」


商品を見る(720ml) 商品を見る(1800ml)

  見て見てーーー!!
オイラが搾った「俺搾り」。

ちなみに一緒に写っている
茶色い楕円形の粒々は……

そそ、ご名答。茨城名産の納豆。
生産量は日本一。しかし昨今、
消費量1位は他県に譲ることが多い。
なら、オイラが食う。

ってなわけで、
帰りのサービスエリアで買ってきたんだが、
実はこれ、オイラの大好物。
だるま食品の干し納豆。

国産大豆で作った納豆を
塩で味付けし、天日乾燥させたもの。
そのまま食べても良し。
ご飯や茶漬けの友にもグー。

そう。折角遠出したんだもの。
今夜は地のもので合わせる趣向。

先ずは一献。

ギュギュっと果物を搾ったような
柑橘系のフレッシュな風味。
後からくるGOODビターも素晴らしい。

「これがオイラが搾ったお酒か……」

自己満に浸りつつ、
華やかな香りが鼻腔を抜け
味わいはしつこくない。
いくらでもイケそうと感慨。
涙ちょちょ切れそうす。

次いで、
噛めば噛むほどに滋味深い味と
しつこい粘りが出てくる干し納豆を
ガミガミ咀嚼し、
俺搾りでさらさらりーと流し込む。

「俺しぼる酒には福来るウマックス!」

大豆と米。
そういえば納豆も先人の知恵。
発酵食品の代名詞。
ああ日本人なんだなぁオイラ。
と、つくづく実感。



杜氏の佐藤さんは、
物静かながら、しっかりとした口調で、
酒造りの工程を語ってくれたです。

特に印象的だった
「酒造りは米作りに似ています」
という一言。

収穫したお米を
また同じようにイチから育てる。
米の作り手への敬意や
醸造の過程に通う命を感じさせる
重みある言葉でした。
改めて奥が深い……。

最後に、
杜氏の佐藤さん、藤村社長をはじめ、
来福酒造の皆様ありがとうございました。
かがた屋酒店の皆んなにも感謝。

ちなみに来福酒造の方たちに
茨城なまりは全く感じなかった。
テレビタレントのそれは大げさなのかしら。

ほいじゃーね!


日土志と、かがた屋酒店スタッフが
心を込めて搾り、瓶詰しました。

もちろん、お取り扱いは、
「かがた屋酒店」および、
「Online Store かがた夜酒店」のみ。

1月22日(日)に搾った
“しぼりたて”限定酒です。
お早目にご注文ください。



日土志が飲んでいるお酒

来福 俺搾り 袋吊り純米吟醸無濾過生原酒 吟風
(らいふく おれしぼり ふくろづりじゅんまいぎんじょう)

商品を見る(720ml) 商品を見る(1800ml)

今週のつまみ

<干し納豆>
最初固いけど、後からメッチャ納豆。
醤油に柚子胡椒や一味でさらにグー!


常磐自動車道 守谷SA(下り線)
「Pasar(パサール)守谷」

プロフィール

水取 日土志
(みずとり ひとし)


38歳(男性・独身)。西小山在住。
近所のかがた屋酒店でお酒を買って晩酌するのが一番の楽しみ。
出世するつもりは毛頭なく、職場でもお酒のことばかり考えている。
最近、ウンチクが過ぎて部下にウザがられていることを自覚したのか、
酒屋で仕入れた情報は、もっぱら猫か、かがた屋の新人にだけ話している。
西洋かぶれの一面もある。外見からは想像できないくらいチャーミング。

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