「水曜に取り寄せたお酒で土日(週末)を楽しむ」がモットー(志向)。
毎日をゆるく生きる水取 日土志の緩ライフを毎週ゆる〜くご紹介。

さて、今週はどんな緩ライフを過ごしているでしょうか……

今週の晩酌酒

鳳凰美田 WINE CELL SPARKLING 720ml

ワイン酵母で造る日本酒?!
禁断のハイブリッド・スパークリング

「うーん♪ 酵母が生きてるっ!」
たまにそんな言葉を耳にする。

酒の醸造において
大きな役割を果たしている「酵母」。
微生物、菌類だ。生きてる。
ライフ・ゴーズ・オン。Dragon Ash

よくご存じ、パンの発酵に
用いられるイースト菌も酵母。
醤油や味噌を作る場合もそう。
神秘的でかぐわしい発酵は酵母の賜物。

酵母くんの大好きなご飯は糖分で、
食べると炭酸ガスとアルコールを出す。

酵母くんにもそれぞれ得意分野があって、
適した分野で働いてる。
ウィスキーにはウィスキー酵母さん
ビールならビール酵母ちゃんというように。

日本酒を造る酵母は「清酒酵母」なんて
呼ばれてる。

そしてこの酵母が実は
お酒の味わいや香りの出来に
大きく関わっているのだ。

それだけに蔵自身が独自の酵母を開発し、
日本酒の多様性に寄与する。
なーんて話まである。

ここまで前置きして、
今夜飲むお酒の酵母は何か。
貴殿にはもうお分かりかと。

そです。ワイン酵母!


「鳳凰美田 WINE CELL SPARKLING 720ml」
(ほうおうびでん ワインセル・スパークリング)

商品を見る(720ml)   

日本酒をワインの酵母で醸す。
しかもスパークリング。

なんてファンタスティック。
マロンが詰まってる。

世界にグローバリゼーションの波が
打ち寄せている今。なう。
日本酒の世界にもサードウェーブが
起きてると言っても過言ではない。
言い過ぎ?!

ちなみにこのお酒の系譜には、
本家「鳳凰美田 WINE CELL」がある。

そのワイン酵母が引き出す華やかな香りは
気品ある白ワインのごとしで、
熟れた果実を思わせる甘味と酸が
見事なバランスで成り立っている。

鳳凰美田の中でも異彩を放つ存在で
居ながら、きら星のごときスターが
「鳳凰美田 WINE CELL」。

そんなスターの血統を受け継いでいる
今夜の主役……。



見て見て!
ノーブルな佇まいはそのままに
シュワシュワのスパークリング。
かつ、にごりをまとう御大。

存在感あるぅー。

で、あるからして、
酒肴も負けてはいられないのだ。



「カキフライ」

おっしゃ来たカキフライ。
年中食べたいカキフライ。
どっちも好き。
カキと、フライと、Yシャツと私。

いみじくも
カキは今が「旬」だ。

かの著名な“食”の漫画
『美味しんぼ』(小学館)では、
栄養たっぷりの雪解け水が海に注いで
成長する春が「旬」だとか言ってたな確か。

「じゃあ今は?! まだ2月だよ? おろろ」

迷うなかれ。わはははは。そう!
鳳凰美田 ワインセル・スパークリングが
手元にある今が「旬」なのであるなう。

気合いを入れて
タルタルソースを手作りし入魂。
別添で中濃ソース(既製品)。
ここはウスターじゃない。
お好み系ソースもやや可。

舞台は整った。
いざ実食!



ゆっくり「にごり」を撹拌した
つもりだったが、キャップをひねると
ガスが噴き出して、お酒が立ち昇ってくる。
もっと冷やせばよかったか。

アブニールアブニール。
強い発泡性。落ち着いて徐々に開栓。
このドキドキの手順がまた楽しい。
ワガママ貴族をなだめる家臣の心持ち。

ナニ?! その例え?
と自分でツッ込む。

ようやっとグラスに注ぎ、
ジロジロ見て、香りを嗅ぐ。飲む!

「クリームソーダみたい!」

柔らかでマットな口当たりは、
甘過ぎない大人なクリームソーダ。
もしくは格調高きアンバサ(懐かしい)。

品格を感じるのは、
ジャケのせい? 酵母のせい?
その両方か。分かってる。

「いいから早く、カキフライ!」

お手製タルタルをたっぷりかけた
洋食の王様「カキフライ」を一粒
ゆっくりと箸で持ち上げる。

熱々のカキを顔で迎えにいって、
“ジャク”っと噛み切って租借。
旨味をじっくり味わってから飲み込む。

間髪入れず、スパークリングいく。
カキ特有の苦みを中和し
旨味だけを膨らませ、
余韻ののち、ふんわり去る。

フライの油を切るというより
包んで消えゆく泡沫(うたかた)の文脈。
シルキーな味わいが揚げ物と
見事なマリアージュを遂げた。

「シルク・ドゥ・ユイットル・ウマックス!」

※ユイットル(huitre)=牡蠣(フランス語)



かがた屋酒店の新人によると、
この使われているワイン酵母、実は
フランスの友情蔵のワイナリーから
譲り受けたものだそう。

提供する側の度量の大きさと
それをしっかり受け継ぐ酒蔵の両方があって
始めて成立するという目頭熱くなるお話。

ハッピーバレンタイン!

だから
誰かチョコちょーだいね……。

チョコを作った自分にご褒美。
チョコを貰ったお礼に二人で乾杯。
「鳳凰美田 WINE CELL SPARKLING 720ml」。

お祝いでもお疲れさまでも、
シーンを選ばないシュワシュワな1本です。

お取り扱いは、
「かがた屋酒店」および、
「Online Store かがた夜酒店」にて。

数に限りがあります。
お早目にご注文ください。

※発泡性が強いため、
開栓時に噴き出すことがあります。
十分に冷やしてから徐々に開栓してください。



日土志が飲んでいるお酒

鳳凰美田 WINE CELL SPARKLING 720ml」
(ほうおうびでん わいんせる すぱーくりんぐ)

商品を見る

今週のつまみ

<カキフライ>
タルタルソースは、ピクルスの代わりに赤カブの漬物で
ちょっぴり和風にアレンジ。程よい酸味で食べやすい。


サミットストア 西小山店
〒142-0062 東京都品川区小山6-4-5

プロフィール

水取 日土志
(みずとり ひとし)


38歳(男性・独身)。西小山在住。
近所のかがた屋酒店でお酒を買って晩酌するのが一番の楽しみ。
出世するつもりは毛頭なく、職場でもお酒のことばかり考えている。
最近、ウンチクが過ぎて部下にウザがられていることを自覚したのか、
酒屋で仕入れた情報は、もっぱら猫か、かがた屋の新人にだけ話している。
西洋かぶれの一面もある。外見からは想像できないくらいチャーミング。

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