「水曜に取り寄せたお酒で土日(週末)を楽しむ」がモットー(志向)。
毎日をゆるく生きる水取 日土志の緩ライフを毎週ゆる〜くご紹介。

さて、今週はどんな緩ライフを過ごしているでしょうか……

今週の晩酌酒 vol.54

山形正宗 貴醸酒 2016 720ml

ハチミツ&メロンの甘ま〜い罠♪
どっぷりハマれるジューシーすっきり貴醸酒



寒しんぐえるす!

いやぁ東京も急激に冷え込むようになった。
風邪その他お気を付けください。

ところで、秋があったのかないのか
分からないまま時は流れて、
浮かんでは消えていくありふれた言葉だけ。

じゃなくて、紅葉も見てないわけで
全く風流じゃない。と思っていたら、
熱海の梅園は11月下旬から12月にかけてが
旬というではないか。まだ間に合うじゃん!

何でも「日本で最も遅い紅葉」と言われていて、
そのくせ、11月中旬あたりから開花が始まる
という「日本で最も早咲きの梅」。

どゆこと???

つまり、紅葉と開花が同時に見られるかもよ
って言ってる。ラジオで聴いた。

本当かどうか確かめにちょっくら熱海まで
アクティーに乗って行ってくるわ。

って、すまん。余計な話が長くなった。
ギヴ・ミー・ア・チャンス!
お酒で挽回! 今週の晩酌酒カモンっ!
(↓既に結構飲んじゃって目減りしてるすまん)



山形正宗 貴醸酒 2016 720ml
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前回ご紹介した山形正宗は「実験醸造」でござった。
様々な実験的志向で造られたお酒のブレンドで、
豊潤なボディを備えた切れ味鋭い旨酒だったよね。

さて、今回もある意味「実験醸造」、
エクスペリメンタル・ブリューイング!
と呼べるかも知れない。
だって蔵元初の貴醸酒だもの。みつを

貴醸酒に関しては、以前「来福 MELLOW」を
紹介したわけで、「知ってるよ!」と
おっしゃりたい気持ちも分からんではないが、
おさらいね!




通常、酒造りは「三段仕込み」という手法が取られる。
お酒を搾る前のドロドロの液体を「醪(もろみ)」
と呼ぶけど、これを造るために、
原料となる麹と蒸米、水を最初に全て仕込むのではなく
3段階に分けて加え、徐々に仕込むのだ。

3回に分ける意味は、
「大事に育てた酵母を、新しい環境へ段階的に
慣らしていくことによって活性を保つため」
と言われている。

貴醸酒も三段仕込みなのは同じ。
ここからが肝心要。

3回目の最後の仕込みを
「留添(とめぞえ)」、通称「留(とめ)」
と呼ぶのだが、この時、
仕込み水とともに、お酒も加えて仕込む。
つまり、酒を酒で仕込むのだ。

なんとえげつない……。
酵母くんもびっくりするだろうね。
蛇口を捻ったらお酒が出てくるみたいな。
オイラは嬉しいけど笑

だが、この仕込みが
通常では得られない効果を生み、
高貴なる醸し(かもし)、
「貴醸酒(きじょうしゅ)」と呼ばれる酒を造るのだ。

そしてそれが山形正宗による仕込みとくれば、
見て見ぬふりなどできぬ!
さあ、今日は何と合わせる?




明治アーモンドチョコレート

アーモンドチョコって、
ロッテもグリコもあるけれど、
赤い箱が印象的な明治に馴染みがある。
あの味が忘れられなくて2017冬。

発売開始は、1962年(昭和37年)というから
だいぶ先輩。半世紀以上の歴史を誇るわけで
チョコの原体験だったかも知れんわけで
そりゃそうだと独り合点。

しかもCMを担当するのが
あのアラガッキーとくれば、
生姜なんか無い(しようがない)が、
とは言え、かように問屋さんが
卸してくれるはずがない!
(さうは問屋が卸さぬ!)




明治アーモンドチョコレート
ホワイトベール


どででーーーーーーん♪
こちらご存知??

冬期限定の新発売!
今年の10月17日に発売されたばかり。
何を隠そう、会社の後輩が、
同期におすそ分けしているのを見た!




「ナッツの香ばしい風味に合う
ホワイトとミルクの2層のチョコによる、
濃厚なミルクの深みを感じる味わいに仕上げました」

ほほう。
冬らしい雪色が目を引くわけだが、
ホワイトとミルクってどう違うんだ?!
ホワイトってミルクのことじゃねぇんだ?!

などとブツブツ言ってる場合じゃない。
高貴に、ノーブルな精神でいざ参らん!




奥ゆかしくはんなり黄金色な色味が素敵。
やれ雅だ、やれロワイヤルだ騒いじゃう。

「こら日土志、それでもモノノフの端くれか。
健全なる酒飲みに高貴なる精神は宿る。」
「ははっ!」

寸劇ここまで。
お調子刀を鞘に収めて一献。

フル熟メロンの風味甘味に
未精製のハチミツに似た野趣溢れる香味が
豊かに折り重なり合い、
貴醸酒の中でも独特のトーンを紡いでいる。

もっとズッキューンの甘味がくると
思ったがそんなことはない。
上品、気品に貴賓席。

スーーーッとひんやり典雅に甘味ほころび、
消えゆくさまは見事。
いわく和三盆糖の如し。

らしからぬ長めの余韻を楽しみ
愛でているとスパっと切れる。
やはり名刀、名にし負う正宗。




アーモンドチョコホワイトベールと
飲(や)ってみよう。

噛んだ瞬間、アーモンドの香ばしさを感じると
ミルキーで滑らかマイルドなチョコの甘味で満たされる。
やっぱアーモンドチョコうめぇって思っているナウ。

お膳立て完了。
ほしたらば山形正宗の貴醸酒をキュッといくの。

口の中がチョコでコーティングされたところに
貴醸酒が滝を割るようにわっと入ってきて、
洗い流すと同時に独特の風味を加えてくれる。

すると、ちょ待てよ! と言わんばかりに
アーモンドの香ばしさが逆襲してきて
さらに風味の上乗せ。

アーモンド・チョコ・ミルク・貴醸酒の
四か国語同時通訳!
意味わかんないけど。

今宵は
「寒しんぐえるすな冬だけど、
貴醸酒飲んでギヴミーアチャンス!
じゃなくてギヴミーチョコレートで
ギヴミーアブレイクUMAX!」





定番のアーモンドチョコのほうは、
ホワイトベールよりアーモンドが
大粒でより香ばしい。

深煎り&飴コーティングされてるって
感じで、貴醸酒との相性も文句なし。
もしかホワイトベールよか上かも。
はは、さすが超ロングセラー。




もちろんこの貴醸酒は単体で飲んでも
旨いんだけど、蔵元さん曰く、
果物や和スイーツとも合うってよ。
全部飲んじゃう前に試してみないとな。

にしても、初挑戦の貴醸酒にしてこのクオリティ。
緻密な酒質設計に、激こだわりの造りを押し通す
山形正宗だからできること。改めて心して飲む。

それと、実はもう一本買ってあるんだが、
そっちは熟成に回す。
フレッシュなこいつもいいけど、
熟成に耐えうる強い骨格を持っていると踏んでる。

さて、冬だし冷蔵庫より
台所の棚ん中に閉まっておこうかな。
春の楽しみが一つ増えたぜ。
ほいじゃーね。







野趣溢れるハチミツの風味と
完熟メロンの誘惑。
貴醸酒ならではの甘さがありながら、
山形正宗らしく
後味すっきりとキレる反則の一本。

日土志さんもその甘い罠に
どっぷりとハマってしまったようです。

名刀もかくやのキレ味を誇る
山形正宗が醸した、
日本のシャトーディケム。

世界に誇る魅惑のデザート酒を
食前・食中・食後、
場面を問わずお楽しみください。
自家熟成もおすすめです。

数に限りがあります。
お早目にご注文ください。




日土志が飲んでいるお酒

山形正宗 貴醸酒 2016 720ml
 

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今週のつまみ

<明治アーモンドチョコレートホワイトベール>
マカダミアチョコのバージョンもある。捨てがたい。



ファミリーマート原町一丁目店
 

プロフィール

水取 日土志
(みずとり ひとし)


38歳(男性・独身)。西小山在住。
近所のかがた屋酒店でお酒を買って晩酌するのが一番の楽しみ。
出世するつもりは毛頭なく、職場でもお酒のことばかり考えている。
最近、ウンチクが過ぎて部下にウザがられていることを自覚したのか、
酒屋で仕入れた情報は、もっぱら猫か、かがた屋の新人にだけ話している。
西洋かぶれの一面もある。外見からは想像できないくらいチャーミング。

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