「水曜に取り寄せたお酒で土日(週末)を楽しむ」がモットー(志向)。
毎日をゆるく生きる水取 日土志の緩ライフを毎週ゆる〜くご紹介。

さて、今週はどんな緩ライフを過ごしているでしょうか……

今週の晩酌酒 vol.80

限定中取り/大正の鶴 純米大吟醸 備前朝日40 無ろ過生原酒

朝日米王子“Mr.ライジング”落 昇が放つ
ハイエンド備前朝日の衝撃!




落 昇(おちのぼる)ブーム来たれり!


いや、正確にはまだ来ていない。
だが、来そうだ。
来そうな感じがビンビンキテイル。

地元産へのこだわりを貫き、
酒米ではなく飯米の「朝日米」を
「硬水」で仕込むという
超絶アクロバットを成し遂げた男闘己
杜氏・落昇(おちのぼる)。
またの名を 岡山の
イルマティック・プリンス!





前回ご紹介したお酒は、全国限定60本という
イルマティック・プリンスの超攻めの姿勢を
如実に感じた「責め押切」であった。

搾りの最終部位レペゼン、圧力をかけて
搾るので雑味多く、アルコール濃度も
一番高い部分「「責め」、「押切(もえ)」。

そこだけを贅沢?! に詰め、エッジの
効いた味わいとテラ・フォーミング級に
味わいが変化していく様に鼻っ柱をぶん殴られた。

もちのろん、ブレない姿勢、
岡山県産の「朝日」米で仕込んだお酒で
ございましたよ。

自家熟成をかけたり、
合わせるツマミに腐心してみたりと
飲みこなせれば日本酒有段者認定!
といった趣きで
いわば上級者向けのお酒だったんだけれど、
今回はぜーーーんぜん違うの!

って、かがた屋酒店のバカボン七段が言ってた。
へぇーーーーー。



限定中取り/大正の鶴 純米大吟醸 備前朝日40 無ろ過生原酒

720ml はこちら 1800ml はこちら   

ぬに?! 40%とな?
幻の米「朝日」を40%まで
磨いた純米大吟醸??

そんな酒がかつて存在したろうか。
少なくとも「大正の鶴」では初の出来事だし、
磨きの程度は何としても、
これほどの 高精米で
中取り・無濾過・生
おそらく 全国初 の所業、
歴史的事件 に違いあるまい。

オイラにとっては、
ロズウェル事件(1947)と同格。

そうそうそうそう 宗猛!宗茂!
そんなこんなで嬉しくなっちゃったオイラは、
鶴ちゃん(大正の鶴)を
お外に連れ出すことにしたんだー。
台風だってのにさー。




備前に赤磐(あかいわ)!
と言えば雄町米が有名だけれど、
この朝日米もまた、かつての備前国、
岡山県赤磐市赤坂地区の契約農家さんに
特別に栽培してもらっている備前朝日を
全量使用している。

で、ちょっち朝日米おさらい。
朝日米はまた、コシヒカリやササニシキ、
あきたこまちといった美味いお米の祖先、
ルーツに当たるお米であり、古くから
「東の亀の尾、西の朝日」
と呼ばれてきたほど、
美味いご飯米のトップランカーだ。

しかし、雄町米と同様、背が高いため
稲が倒れやすいという弱点があり、
さらに穂からモミが落ちやすいという
性質のせいで栽培が困難なため、
生産者は激減、幻の米 となっている。

でもだからこそ、
岡山のイルマティック・プリンスは
朝日米を愛し、生産者とともに生き、
地元産米へのこだわりを貫くのだ。

その上、今回はまた
杜氏が技術の粋を集めて醸した
ハイエンド備前朝日 だもの。
お外に連れ出したくもなるってもんでしょーが!



野っぱらグリル、特にホタテ

メインはホタテさんでし。
見れば分かるか。

いや、鳥串、豚串、野菜焼きも
全部メインですよ。言うても。




あとオカズは綺麗な空気と景色。
都会の喧騒を離れたここには、
風の音と、いろーんな種類の
鳥たちの声しか聴こえない。
いや、マジで。

ほぼアフリカだねー。
ケニアの国立公園、マサイマラ国立保護区。
ヌーの群れの大移動とか見れそう。
日本だけど。

というわけで自然の感慨にも浸りつつ、
「このお酒は上級者向けではない」って、
したり顔でバカボン七段が語った
こいつの真実を確かめに、いざ!



甘味がある。
どぅえーーー!!
これが大正の鶴ぅーーー???

優雅でお淑(しと)やかなスウィーティー。

人の目にも陽の光にも晒されず、
大事に大事に育てられてきた
深窓のご令嬢 が醸しだす 淑やかさ
でもあるし、少し 茶目っ気 も持ち合わせている。

茶目っ気はしなやかな強さに通ずる。
その強さを生み出している酸は
麦わら帽子の女の子。
アニメ『ふしぎの海のナディア』(NHK/GAINAX)
の主人公・ナディアだ。

褐色な肌をまとって元気いっぱい、
いつもおてんばなナディアが、
純白のドレスを着て、テラスに佇んでいる。
ドレスはシルク。
シンプルなテキスタイルで
この上なく滑らかな質感だ。

物思いにふけった表情。
ふぅ、と息をついているところに
声を掛けると満面の笑顔で振り向き、
勢いよく駆け寄ってくる。




日土志、二次元乙。
だって、そんな飲中・飲後感なんだもの。
いやー詰まるところ、ナディアが着ている
シルクのような滑らかさ。

お淑やかさの中に茶目っ気も感じつつ、
普段は見せない、しっとりと憂いを
帯びるような表情に一瞬ドキッとするけれど、
最後はナディアの笑顔みたいに
屈託のない華やかな香りが駆け抜ける。

そうなの。ナディアのように
表情も感情も豊かさん。

それにしても、
何故こんなに素敵な香りなのか知りたくて
バカボン七段(かがた屋酒店スタッフ)に聞いてみた。




バカボン七段:
今回の「大正の鶴 中取り無濾過生」は、
麹造り、いわゆる製麹(せいきく)に
重きを置いて醸しているそうです。

そのため、洗米機も新しくするなど
設備を見直し、刷新。
同時に、
落杜氏自身が今までの酒造りを通して
得てきた知見や技術を
「フルにぶつけた」
と仰っておられました。




バカボン七段:
麹造りにも関わってきますが、
限定吸水を厳格化したこと、
また、醪日数40日など、
例を挙げればたくさんありますが、
とにかく、
手間暇を惜しまず仕込まれています。

その結果、以前リリースした
精米歩合45%の純米大吟醸より、
「いい香り、心地好い香りになった」
そうも仰っておられました。

日土志:
なるほど。確かに心地好い香りだよ。
華やかなのに、穏やかに感じるというか……
そう、キミの笑顔のように。

バカボン七段:
え?!
(続く……)





ほしたらばー!




大正の鶴。
そして、
杜氏・落昇(おちのぼる)氏ファンの方……
待望の逸品の登場です!

朝日米を40%まで磨くという、
自蔵初の試み。
しかも、
これほど高精米の中取り!
かつ、生! は、
おそらく日本酒業界初。
まさしく唯一無二のお酒です。

味わいはまるで、
かつて文豪が通った由緒ある旅館でしか
食べられないお粥のよう。
優しい米の旨味甘味を
舌全体で存分に感じます。

さらに、
高精米ならではのキレの良さと、
朝日米でしか表現できない
ややビターな後味が協調し、
抜群のバランス感を演出します。

流石はミスターライジング……
朝日米を愛し、
朝日米に愛された男。


数に限りがあります。
お早目にご注文ください。





日土志が飲んでいるお酒

限定中取り/大正の鶴 純米大吟醸 備前朝日40 無ろ過生原酒

720ml はこちら 1800ml はこちら

今週のつまみ

<野っぱらグリル、特にホタテ>
月並みだが、大自然が調味料。兎にも角にも全部ウマい!



マックスバリュ 富士河口湖店
 

プロフィール

水取 日土志
(みずとり ひとし)


38歳(男性・独身)。西小山在住。
近所のかがた屋酒店でお酒を買って晩酌するのが一番の楽しみ。
出世するつもりは毛頭なく、職場でもお酒のことばかり考えている。
最近、ウンチクが過ぎて部下にウザがられていることを自覚したのか、
酒屋で仕入れた情報は、もっぱら猫か、かがた屋の新人にだけ話している。
西洋かぶれの一面もある。外見からは想像できないくらいチャーミング。

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