「水曜に取り寄せたお酒で土日(週末)を楽しむ」がモットー(志向)。
毎日をゆるく生きる水取 日土志の緩ライフを毎週ゆる〜くご紹介。

さて、今週はどんな緩ライフを過ごしているでしょうか……

今週の晩酌酒

[新ブランド]Nature-H ナチュルフ Barrel 純米大吟醸

自然派の新ブランド誕生!
純大吟の究極食中酒[バレル]


ぜんりょうじゅんまいだいぎんじょう!

平仮名にすると大変な文字量。
ほぼ俳句だ。韻も踏んでるし。
それが「全量純米大吟醸」。

つまり、特定名称酒の最高クラス、
純米大吟醸酒しか仕込まんぞと決めた
頑固な日本酒。で、今夜の主役。

天保3年(1832年)創業の
楯の川酒造が醸す銘酒「楯野川」だ。

先週の山形正宗に続き、山形2連発の
第2夜を飾るにふさわしい蔵元、かつ
“ニューリリース”のお酒で飲(や)る。

そうなの。
「楯野川」が主役って言ったけど、
実は、今夜の主役は別にある。

新ブランドのお披露目、
ローンチパーティを独り開催中なのである。
どわははは。さあ、刮目せよ!



[新ブランド]Nature-H ナチュルフ Barrel 純米大吟醸
(ナチュルフ バレル)

商品を見る(720ml) 商品を見る(1800ml)   

ブランド名のNature-H(ナチュルフ)とは造語で、
自然を意味する「Nature」と、
人や人の手を表す「H」を組み合わせた言葉だ。

「H」は「Human」であり、
「Hands」でもあるわけだ。
なんだか温ったかい。

ナチュルフ シリーズが目指すものは、
「自然の素材や、自然環境・時間が形成する美しさ」
と「伝統の手づくりの美しさ」の融合。

日本酒って、当然、人の手によって
造られるものって認識だったけど、
蔵元の考え方は違ってて、
「あくまでも自然の産物」って立ち位置。

だからこそ、「人の手を加え過ぎることなく」
「できるだけ自然にあった形、時間に沿った形」
で酒造りをし、そこに生まれる美味しさを追及していく。

これがナチュルフに込められた思いなのだそうだ。
出発点からして素晴らしい。
風の谷の姫君みたいだ。





そんなナチュルフから登場したBarrel(バレル)は、
名の通り「樽」がコンセプト。

ただの樽じゃないよ。なんとオリジナル。
地元・山形県金山町産の「杉」を使い、
貯蔵用にイチから作られたもの。

なんという頑固なこだわり。
ナチュルフのテーマは形骸ではなく、
自然と人の技に対する敬意が、
命題の底流を成していると実感。
並々ならぬ思いがビシビシ伝わる。

だから、今夜の酒肴は奇をてらわない。
一切の虚飾を排除して相対する所存。
それが礼儀!





タケノコの煮物

ざっかけない食い物。
ありふれた料理。

だが、大地の恵み、先人の知恵、
その滋味あふれる味わいには、和の髄が
詰まっているといっても過言ではない。
毎日食べても飽きないし。

さて、煮物を作るにあたり、
味付けの基本「さしすせそ」をおさらい。

「さしすせそ」の順番で調味料を
入れろってーんだけども、どれがどれだか
いっつも分かんなくなるからさ。

さ……砂糖
し……塩
す……酢
せ……しょうゆ(旧仮名遣い:せうゆ)
そ……味噌

最初に砂糖を入れるのは、
一番、砂糖が素材にしみ込みにくいからだという。

塩分の方が浸透圧が高くてしみ込みやすいから、
先に入れると、佐藤(砂糖)さんの席が
ほとんど取られちゃうというわけか。

佐藤さん、意外と控えめだな。
まあ塩分も砂糖も控えめな方が良いんだけど。
ははは。バカ言ってないで早く煮込め!





CD・DVDは、「焼く」。煙草は、「飲む」。
カレーも「飲む(?)」。じゃあ、煮物は?

正解は「炊く」。
いいよね〜。「サッと炊いた煮物」。
この語感。なんか高そうで美味そう。

なので、サッと炊いた煮物で
ナチュルフ バレルを迎え撃つ。

まずは一献。
そこまで香り華やかとは行かずも
謳っている通りの清々しい「杉」の香り。

飲んでみると思った以上に「杉」だ。
看板に偽りなし。
杉のBarrel(バレル=木樽)に貯蔵されて
いたことがしっかり伝わる。

陽の光をいっぱい浴びて、
手塩にかけて育てられた杉の木の
品質の高さが伺えるこの風味。

甘味はあるけど、氷砂糖のように、
少しずつ口解けして、スーッと冷たい感じ。
だからあっさりさっぱり飲みやすい。

杉と甘さのトーンがテンポよく広がり
テンポよく去っていく。そんな感じ。





ナチュルフ バレルを口にする前は、
「杉だから和食かなー」
なんて軽い気持ちで煮物を作った。

竹林で採ってきたタケノコ(前回も登場)を
今回もメイン食材として炊いたんだけど……。

煮物からまず迎え撃つは、先鋒・人参。
こいつで腕試しと思い、ナチュルフ バレルと
合わせたところ、「ビシャンっ!!」っと
ど派手なビンタを食らった。

次鋒のゴボウ、中堅コンニャク、副将シイタケ、
参謀油揚げ、大将豚バラ、総大将タケノコ。

どこからどう攻めても難攻不落。
盤石の相性。出汁に合う。和食に合う。
白身魚の刺身と合わせても旨し。

気高き日本固有種「杉」と
日本の生産者さんが作ってくれた農産物。
大地の恵み同士、超速意気投合。
だから今宵は、
「ディープ過ぎる「杉」インパクトUMAX!」

元々こいつは純米大吟醸さ。
磨かれた酒質は、そのままでも美味いけど、
“究極の食中酒”を兼ねた稀有な存在だね。






一杯目は、飲みなれないせいか
「杉」のアクセントが少し余分に感じるむきも
あるかと思う。

だけど、風味に自然と慣れてきて、
心地良く感じていくから不思議。

しかも開栓してから数日置くと、
杉の風味が馴染んできて、
もっと大好きになると思うよ。

木のぬくもりと伝統の業がいっぺんに味わえる
かつてない逸品。ぜひ試してみておくれよね。
「これで明日もがんBarrel!」

ほいじゃーね!





右:Nature-H Barrel 純米大吟醸
(ナチュルフ バレル)

左:Nature-H Pasteurization 純米大吟醸
(ナチュルフ パストライゼージョン)

同時入荷です!




山形が誇る「全量純米大吟醸」の蔵元から登場した
ニューブランド「Nature-H ナチュルフ」。

自然の営み・時間を尊重し、
人の手を掛け過ぎないという酒造りの思想は、
翻って、究極の精緻(せいち)な造りを
もたらしています。

日土志は、そのコンセプトに感銘を受けるとともに、
今回ご紹介した「Barrel バレル」の
和食との相性の良さに度肝を抜かれたようです。

お食事とのマッチングの楽しみも大注目の一本。
ぜひ色々なお料理と試してみてください。

お取り扱いは、
「かがた屋酒店」および、
「Online Store かがた夜酒店」にて。

数に限りがあります。
お早目にご注文ください。



日土志が飲んでいるお酒

[新ブランド]Nature-H ナチュルフ Barrel 純米大吟醸
(ナチュルフ バレル)

商品を見る(720ml) 商品を見る(1800ml)

今週のつまみ

<タケノコの煮物>
煮物をはじめ、和の料理はバレルと究極の相性だったけど、欧風料理にも合うのか気になるところ。


関東近郊の竹林と
Fresh Foods アトレ目黒店

プロフィール

水取 日土志
(みずとり ひとし)


38歳(男性・独身)。西小山在住。
近所のかがた屋酒店でお酒を買って晩酌するのが一番の楽しみ。
出世するつもりは毛頭なく、職場でもお酒のことばかり考えている。
最近、ウンチクが過ぎて部下にウザがられていることを自覚したのか、
酒屋で仕入れた情報は、もっぱら猫か、かがた屋の新人にだけ話している。
西洋かぶれの一面もある。外見からは想像できないくらいチャーミング。

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