「水曜に取り寄せたお酒で土日(週末)を楽しむ」がモットー(志向)。
毎日をゆるく生きる水取 日土志の緩ライフを毎週ゆる〜くご紹介。

さて、今週はどんな緩ライフを過ごしているでしょうか……

今週の晩酌酒 vol.69

千歳ワイナリー ハスカップ・スパークリング 瓶内二次発酵 750ml

北の大地が育む不老長寿の果実で
醸した麗しきフルーツワイン!



「え?! 不老長寿の実??」


不老不死といえば、秦の始皇帝が徐福に命じて
蓬莱へ不老不死の仙薬を探しに向かわせるお話が有名だが、
(司馬遷『史記』)
世界中にその秘薬を追い求める神話や冒険譚、
説話・逸話には事欠かない。

人が不死を求めることに関しては、
神が、はたまた天の摂理が認めないので、
たいがいは身の破滅やバッドエンディングが
待っているんだが……。

そういえば、亀仙人のじっちゃんも昔、
不老不死の水を飲んだから不死身だ、
なんていってたけど、本当は飲んでねーんだってな。
(オッス、オラ悟空)

そう、やはりそんな都合のいい薬はないのだ。
とはいえ、亀仙人は300歳超なので、
人の寿命の尺度でいえば不老不死といっても何ら差し支えない。

それにさ、大昔の人々の物差しからすると、
百寿を迎えた元気なお年寄りがゴロゴロご存命の現代日本は
「不死の国」といっても過言じゃねーのかもしんねーぞ。

そそそ、だから何を言いたいのかというと、
天の理を無視した「不老不死」でなくて、
少しでも長く元気で生きたいと「不老長寿」を
願うことはぜんっぜん別のことじゃん?!

オイラもほぼ毎晩、
「百薬の長」なるものを少しずつ頂いておりますのよ。
ご存知でしたよね? そです。お酒ですねー。



千歳ワイナリー ハスカップ・スパークリング 瓶内二次発酵 750ml


商品はこちら   

千歳ワイナリーは、
その名の通り、北海道千歳市にある。
北海道の玄関口、新千歳空港があるとこね。
社名は北海道中央葡萄酒株式会社というそうだ。

ん?! 中央葡萄酒??

そうなのだ。
以前、かがた屋酒店のバカボン五段と
お邪魔したのも記憶に新しいが、
今週の晩酌vol.31
グレイスワイン」を展開し、
日本を代表するワイナリーの一つである
山梨の中央葡萄酒(株)と縁もゆかりもある。




1988年、中央葡萄酒(株)の第2ワイナリーとしてスタートした後、
2011年に中央葡萄酒(株)から分割、独立しているが
代表は三澤 計史さん。

つまり、「キュヴェ三澤」の生みの親として知られる
中央葡萄酒(株)の四代目(現社長)三澤 茂計さんの息子さんであり、
グレイスワインの美しき醸造家・三澤 彩奈さんの弟さんということなのだ。

因みに現在、北海道で栽培されているピノノワールは
四代目・三澤 茂計さんが持ち込んだ苗がルーツとも言われる。

日本ワインへの情熱、貢献、洗練、
後世へ語り継がれる輝かしきキャリア、
どこを切り取っても一級品。
なんと恐ろしき醸造一家か。

そして今、息子の三澤 計史さんを筆頭に、
日本ワイン界でグイグイと存在感を高めているのが
北海道中央葡萄酒 千歳ワイナリーというわけだ。

醸造用品種としてはピノノワール以外でも
冷涼な気候に適したドイツ系ブドウ品種のケルナーを製品化。
北海道の風土を生かしたワイン造りに取り組んでおり、
見事な品質に高い評価を得ている。

でも、今回はブドウじゃないのっ!




本日の主役「HASCUP = ハスカップ」って知ってる?

アイヌ語の「ハシカプ(=枝の表面になるもの)」に
由来する名前からお分かりの通り北海道に自生する植物。

北海道より南では一部の高山にしか見られず、
本場北海道でも自生するハスカップは減少していて、
現在はほとんど栽培されたものしか目にできないとか。
幻の植物なんだねー。

栽培が広く行われるようになっても
皮がデリケートで生のままの保存が極めて難しいため、
北海道民以外あまり馴染みがないのが現状。

しかし、その果実にはカルシウム、鉄、
ビタミンC、E、ポリフェノールなどの栄養素が豊富で
不老長寿の秘薬といわれてきた。

味も見た目もブルーベリーに似ているが、
見た目はブルーベリーより細長い円錐状で
愛らしくもどこか奇妙な感慨に襲われる。
秘薬感満載!

これは絶対食さねばなっ!
シエラネバダなっ!



ハスカップの実/出典:不老長寿の北国果実、ハスカップ!北海道ならではの魅惑の果実とは? - 北海道ラボ

否、今日は食さず飲むっ!

百薬の長たるお酒さまを造るにあたり、
不老長生の実、ハスカップで醸した
特別なフルーツワインさ。

しかも、お祝い気分に心躍る
シュワシュワのスパークリングなんだけど、
伝統的製法である瓶内二次発酵の本格派。
という具合に幾重にも仕掛けが施されている。
ありがたやーーー♪

そして特筆しなくても分かるこの美しい色ね。
いただきますー!




ロゼのような輝く赤みにピンクの微泡が
無数に立ち昇る。
クレオパトラの見る夢のように魅惑的。

フルーティで妖艶な香りに誘われてひと口。
見た目とは裏腹にシャープでほのかな甘味。
瓶内二次発酵ならではの滑らかな口当たりにうっとりしていると
強めの酸味が引き締めて軽快に超辛口。

そして今日のおともはこれ!



焼きリンゴのカラメルソース和え ヨーグルトに浮かべて

リンゴといえば、アダムとイヴ。
禁断の実を食べて、楽園を追放された。
こうして人間は不老不死でなくなり、
限りある命(お寿命)と知恵を得る。

何という邂逅。何たる皮肉。
不老不死を手放すキッカケとなった果実をツマミに、
不老長寿の果実を嗜む。

なんつて、格好つけすぎ?!

とはいえ、
N極とS極が引き合うがごとく相性グンバツ!
ハスカップ・スパークリングの辛口で硬めの後口に
ヨーグルトを絡めた焼きリンゴを食べると
もうタマランチ会長! 我ながら天晴れのペアリング。




不老長寿の果実といわれてもよく分からないけれど、
大好きなお酒を楽しみながら、
細〜く長〜く生きたいオイラにとって
これ以上もってこいのお酒があるだろうか、
いや、ない。

てなわけで今週は、
「飲み過ぎてもチャラヘッチャラ、
胸がパチパチするほど騒ぐ
ハスカップ・スパークリングに笑顔ウルトラゼットで
今日もウマックス!」

(ノンノン、飲み過ぎはダメよ)




ワインに情熱を注ぐグレイスワインにあって、
まさかの果実、ハスカップで醸すことを思いつくとは、
千歳ワイナリーはなんと柔軟で豊かな思考を育んでいることか。

オイラ大好きだね。そういうの。
第2の故郷となった北海道の風土に根ざした品を使って
新しい世界を開拓するその姿勢。尊敬!

いや、まさにそれこそ三澤ファミリーが紡いできた
フロンティアスピリットということか。
納得。

ほしたらばー!






雄大な北の大地、
北海道で育まれた不老長寿の果実
「ハスカップ」を使って醸された
世にも珍しい泡酒が
「千歳ワイナリー ハスカップ・スパークリング」です。

千歳ワイナリーはグレイスワインで知られる
中央葡萄酒(株)から分割、独立。
北の地で独自の新たな歩みを始めており、
今まさに大注目のワイナリー。

同ワイナリーが代表するワイン、
ピノノワール、ケルナーはまだという方も
この見目麗しいのに裏腹、シャープで超辛口、
瓶内二次発酵の口当たり滑らかな果実酒を飲めば
きっと虜になることでしょう。

数に限りがあります。
お早目にご注文ください。





日土志が飲んでいるお酒

千歳ワイナリー ハスカップ・スパークリング 瓶内二次発酵 750ml

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今週のつまみ

<焼きリンゴのカラメルソース和え ヨーグルトに浮かべて>子どもの頃は焼きリンゴって謎の食い物だった。



かがた屋酒店スタッフのブーチータさんから
お裾分けいただいたリンゴ

プロフィール

水取 日土志
(みずとり ひとし)


38歳(男性・独身)。西小山在住。
近所のかがた屋酒店でお酒を買って晩酌するのが一番の楽しみ。
出世するつもりは毛頭なく、職場でもお酒のことばかり考えている。
最近、ウンチクが過ぎて部下にウザがられていることを自覚したのか、
酒屋で仕入れた情報は、もっぱら猫か、かがた屋の新人にだけ話している。
西洋かぶれの一面もある。外見からは想像できないくらいチャーミング。

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