「水曜に取り寄せたお酒で土日(週末)を楽しむ」がモットー(志向)。
毎日をゆるく生きる水取 日土志の緩ライフを毎週ゆる〜くご紹介。
さて、今週はどんな緩ライフを過ごしているでしょうか……
今週の晩酌酒
中野中 Episode �� 生もと×速醸純米飲み比べ
速醸×生酛で味わうしめさばは、
ひと切れで二度美味しい
我輩は猫である。名前はまだ無い。
言わずと知れた『坊ちゃん』(1906)の冒頭。世間では夏目漱石がにわかに話題になっているらしい。
先日、部下が、同僚に話しているのを聞いた。
初めまして。水取 日土志(みずとり ひとし)38歳です。
おじさん(独身)には関係のない話題だが、
勤め人なら、猫になりたいと思ったことは一度や二度ではないはず。
あいつらはほぼ寝てるか、時折シャーシャー、ゴロゴロ言っているだけなんだけど
ねずみを捕まえたときのランランたるやどうか。獲物をハントするその一瞬のために生きてる。
かくいう我が家のニャーコも、セミやら何やらを捕まえてきては、枕元にそなえてオイラを驚かす。
昼間っから寝てるのも、狩りのための体力温存という大義名分がある。
ナニその理由。都合よすぎ。おすぎとピーコ。
冗談言ってる間にもう5時だ。仕方がない。帰るか。
メシ作るのメンドイから、帰りに惣菜買えばいいよね。
などと考えてる間にマーケット(コンビニのことらしい)に到着。
ん?! これは、部下が、同僚に話していた、あのサンマ!
じゃなくてサバ! シメサバ!!
店舗によって入荷がマチマチ。
しかも人気があるのかないのか、なかなかお目にかかれないと申していたモノ。
これはマストでゲット系の!
関係ないけど、セブンイレブンて関西だとイレブンなんだってね。
ぜんぜんいいんだけど。
失敬。横道逸れました。
さてさて、幻のバウチをうやうやしく開けてと。早速ひと切れパクリ。

「ぜーんぜん生臭くなーい!」
ひかえめな酢の酸味。たった小さなひと切れに濃厚な旨み甘みが詰まっている。
これなら、ノンケ(下戸)のどこぞのゴローの箸も進む。シロメシに合う。
だがこちとら正真正銘、正規ののんべえ。合わせるのは酒だ。
今日のメインは実は酒。しめ鯖に生酛(きもと)と速醸酛(そくじょうもと)を戦わせる趣向。
そして、その酒の名は中野中(なかのなか)!
上から読んでも下から読んでも中野中
中野区の中学校ではない
なんなんだなかのなか。
かがた屋の店員に聞いたところ、二人の蔵元さんのお名前とのこと。

銘酒「ちえびじん」の蔵元「中野酒造」
五代目・中野 淳之 氏。
銘酒「東鶴」の蔵元「東鶴酒造」
五代目・野中 保斉 氏。
九州の中野氏、野中氏が、年一でタッグを組んで完成させる3エピソード。
決められたルールの中、めいめいで酒を造り、そこに生まれるニュアンスを楽しむという心震える企画。
それが中野中。だから中野中。
今回は2年目のエピソード2。「ちえびじん」は速醸酛、「東鶴」は生酛造り。
つまり、「酛(もと)」違いで造る。それ以外の条件はほとんど一緒だ。
ちなみに去年のエピソード3は、「醪(もろみ)」の甘/辛だったらしい。買ってない。残念。
来年はエピソード1で、「麹(こうじ)」違いを予定しているとこのこと。買い逃すまい。

詳しいスペックはこちらのページ
720mlセット
1800mlセット
さて一献。
ふむふむ。思ったより主張しない程良い芳香。
ちえびじん、東鶴ともに特有の甘みがあって、これならしめさばの甘みを汚さず洗わず。
ドレスを着せるように、しめさば女史のチャーミングさを引き出してくれるはず。
重たいイメージのある生酛造りだが、この東鶴は良い意味で固定観念を払拭してくれる。
そして、ちえびじんの爽快さよ。
「ふーー。(小声で)おつかれさま♪」
ひとくちずつ飲んで自分をねぎらったら、お次はしめさばをひと切れパクリ。
すかさず、ちえびじんでグビリ。
舌の上に清冽な酒と、酢締めの鮮烈さが相まって、グッと抵抗がくる。
それから旨みが膨らんできて、味わい、飲み込む。この一瞬に生きている。
感動するのはまだ早い。
飲み込んだ後も暫く喉の奥にしめさばの甘酸っぱーい旨みが、
初恋の傷跡のようにしっかりと残っている。
その機を逃さず、東鶴で杯を重ねる。
「あーー生きててよかった」
猫じゃあないけど、オイラにも生きている大義名分がある。
週末は紅葉でも見に行こうかな。
そうだ。ちえびじんは大分。東鶴は佐賀の蔵元。
大分には湯布院・別府温泉があるし、佐賀には嬉野や武雄温泉がある。
秘湯の露天で、もみじ酒なんてたまらんよね。
今週のつまみ
<セブンのしめさば>
オイラはこいつにはノンワサビ。
と思ったけどワサビもありだね。
セブン-イレブン 西小山江戸見坂通り店
〒142-0062 東京都品川区小山6−6−20
プロフィール
水取 日土志
(みずとり ひとし)
38歳(男性・独身)。西小山在住。
近所のかがた屋酒店でお酒を買って晩酌するのが一番の楽しみ。
出世するつもりは毛頭なく、職場でもお酒のことばかり考えている。
最近、ウンチクが過ぎて部下にウザがられていることを自覚したのか、
酒屋で仕入れた情報は、もっぱら猫か、かがた屋の新人にだけ話している。
西洋かぶれの一面もある。外見からは想像できないくらいチャーミング。





