「水曜に取り寄せたお酒で土日(週末)を楽しむ」がモットー(志向)。
毎日をゆるく生きる水取 日土志の緩ライフを毎週ゆる〜くご紹介。

さて、今週はどんな緩ライフを過ごしているでしょうか……

今週の晩酌酒

[氷温-5℃生熟]手取川 Yasu Special Edition 2015
純米大吟醸 無濾過生原酒 1800ml

北陸の若きプリンスが仕掛ける
氷温-5℃生熟のタイムカプセル


加賀・石川の銘醸「手取川正宗」……。

蔵元の「吉田酒造店」は石川県白山市に居を構え、
一級河川「手取川」は、すぐそばを流れる。

手取川水源は、市南部の岐阜県境にそびえる
霊峰「白山」に端を発し、北進して日本海に注ぐ。

加賀平野の広範囲をカバーする
7つの用水「七ヶ用水」の水源としても
大地を潤してきた手取川。

洪水で度々氾濫したことから“暴れ川”の
異名を持ち、荒ぶる自然を体現してきたが、
人々にもたらしてきた恩恵も計り知れぬ。

1870年(明治3年)創業の同蔵だが、
当時から、そして現在の酒造りにおいても、
手取川の豊富で良質な水・伏流水が
唯一無二の味わいを形作る源流となっている。

また、同蔵の興味深い試みは、
従来の酒蔵を二場に分割したこと。

山本蔵(山本 輝幸杜氏)と吉田蔵(吉田 行成杜氏)
の二場制度にすることで、切磋琢磨が常道、
妥協を許さない酒造りへの土壌ともなっている。

はい。勉強ここまで。

今日の「手取川」は、その中でもまた特別なやつ。
北陸の若きプリンス・吉田 泰之氏が醸す
チャレンジスピリット溢れる一本ってわけさ。



[氷温-5℃生熟]
手取川 Yasu Special Edition 2015
純米大吟醸 無濾過生原酒 1800ml

(ヤス スペシャル エディション 2015 かがたや げんていバージョン)

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写真の人物は、オイラの「今週の晩酌」に
ご登場いただくこと早くも3度目。
yasu specialを醸したご本人、
吉田 泰之氏その人である。

何を隠そう、ご承知のイケメン。
だが、イケメン足らしめる要因は
風貌だけにあらず。

若干31歳にして次期蔵元、
次期杜氏の重責を担う存在であり、
能登杜氏を代表する名工の一人、山本 輝幸杜氏
(御年71歳)を向こうに回し、一歩も引かぬ。

というか、
伝統の継承を大事にしつつも
新しい技術と感性を積極的に取り入れ
自由闊達な気風を蔵に吹き込んでいる。

このyasu specialは、そんな蔵の改革元年、
2015年に醸されたお酒。

蔵を駆け抜ける新風を、「生」の純大吟原酒に
封じ込め(火入れなし)、氷温マイナス5℃で
貯蔵させたタイムカプセルだ。

日土志、yasuを迎え撃て!





指令 その壱、
ヴァーチャル「堅豆腐」を作れ!

蔵元がある白山市には、「堅豆腐」という
特産品がある。名前の通り、堅い豆腐。

堅い理由は、現在主流の、煮てから絞る「煮絞り」
ではなく、昔ながらの「生絞り」で作るから。
(つまり、伝統が息づく土地柄。ステキ)

これにより、縄で縛って持ち運んでも
型崩れしないほど凝縮された豆腐となるそう。

白山伏流水で仕込んだ、お酒と豆腐でヤル。
考えただけでヨダレの洪水が起きそうだが、
ぼやっとしてたら、手に入れ損なったので、
近所の商店で手に入る普通の豆腐で済ます。

But、だからといって、そのまま
というわけにもいかぬ。
堅豆腐モドキで、イタリアンと洒落.com





「豆腐のカプレーゼ あまざけ味噌仕込み」

指令 その弐、
ヴァーチャル「カプレーゼ」を作れ!

お値段やや高めの木綿豆腐を
レンチンして水気を切り、
さらに重りを乗して小一時間。

十分に水気を切ったら、味噌と
なんと、甘酒を混ぜたタレをぬりぬり。
甘酒は、これまた、かがた屋酒店で買ってきた。




[Alc.0%] あまざけ 純米無加糖 たつみ手造り 200g

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こいつは塩こうじ代わりだが、
関東でいうところの普通の米味噌に混ぜると
白味噌チックな甘い味噌床になって良い。

甘酒といっても2倍希釈でドロドロ濃厚。
だから料理にも使いやすい。

能書きはこれくらいにして、
漬けた豆腐を、布巾かクッキングペーパーに
くるんで2晩、できれば3晩寝かせつける。
(その間は我慢して食べない)

出来上がりはモッツァレラチーズの食感。
なので、豆腐をチーズに見立て、
あとは普通のカプレーゼの要領で仕立てる。

トマトとバジルでサンド状にし、塩コショウ。
最後にオリーブオイル(エクストラバージンね)
でバッチ完成!

とは問屋が卸さぬ。今日の香草は
バジルに加え、大葉もスタメン入り。
そしてバルサミコ酢に隠し味として醤油!
これがミソ。醤油だけど。





さて、ヤススペをまず一献。

ふぁーーーっしゅ。
りんごのようなフルーティで気品ある香り。
フランス・ノルマンディー地方名産、
りんごの蒸留酒、カルヴァドスを匂わせる。

ひと口行けば、シードルよろしく
刺激的、かつ爽やかなApple感。

と思えば、心に描くのはあのりんごの果実。
キメ細かな肉質で、出来の良いりんご特有の
濃密な蜜の甘味。

味もノッてる。これがヤススペの生熟か。
7号酵母と金沢酵母コラボが魅せつける
エクスプロージョン! に脱帽。

実に気高く官能的だ。
さすがは伝統とモダンをベストミックスする蔵。
エレガントの中にセクスィーが同居している。

豆腐カプレーゼとの相性も上々の極上。

イタリー仕上げのトマトの魅力。
そいつを引き上げるが如く、ヤススペと
コラボした酸味に味蕾(みらい)が花開く。

そして豆腐。甘酒味噌で漬けたチーズモドキは
ギュッと詰まってるけど、チーズより軽やか。

ともすれば、大豆の青臭さが立つ木綿豆腐が
発酵三銃士(甘酒・味噌・醤油)により
香ばしさを放ち、これをヤススペが抱き込む。

今宵の手取川は、
「口の中で大氾濫UMAX!」

スペシャル・エディション!!





ヤススペと合わせると、化学変化か!
ってぐらい、バジルと大葉では表情が全く
異なるのが、最高に楽しい今日の一皿。

カプレーゼって略称で、本当は、
インサラータ・ディ・カプレーゼってのが
本名らしーゼ。

そそ、ご名答。イタリア語っす。
直訳すると「カプリ風サラダ」になる。
そっか。元々はイタリアのカプリ島名物。
いち地方料理だったわけね。

白山の「堅豆腐」は、刺身風にワサビ醤油で
食べると美味いらしい。早速お取り寄せする。

堅豆腐がカプレーゼみたいに、
世界的「KATADOUFU」になる日。
そのXデイのカウントダウンは
既に始まっている。なんちて。

皆んなのカントリーにはどんな名物料理がある?
教えてくれたら嬉しいなり。

ほいじゃーね。






北陸の若きプリンス「吉田 泰之」氏が仕掛ける
情熱と感性あふれる Lab(ラボ)シリーズから。

伝統技法×最新技術、
7号酵母×金沢酵母のコラボレーション。
生酒の氷温マイナス5℃貯蔵による熟成。
どこから攻めても実験的で心躍る一本です。

お取り扱いは、
「かがた屋酒店」および、
「Online Store かがた夜酒店」限定。

少しでも多くのお客様に飲んでいただきたいので、
お一人様1本限定となります。
お早目にご注文ください。



日土志が飲んでいるお酒

[氷温-5℃生熟]手取川 Yasu Special Edition 2015 純米大吟醸 無濾過生原酒 1800ml

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今週のつまみ

<豆腐のカプレーゼ あまざけ味噌仕込み>
素材に自然な甘み。砂糖要らずの甘酒ダイエットはじめました♪ 色々料理に応用してみるゼ。


かがた屋酒店と
Fresh Foods(アトレ目黒B1F)

プロフィール

水取 日土志
(みずとり ひとし)


38歳(男性・独身)。西小山在住。
近所のかがた屋酒店でお酒を買って晩酌するのが一番の楽しみ。
出世するつもりは毛頭なく、職場でもお酒のことばかり考えている。
最近、ウンチクが過ぎて部下にウザがられていることを自覚したのか、
酒屋で仕入れた情報は、もっぱら猫か、かがた屋の新人にだけ話している。
西洋かぶれの一面もある。外見からは想像できないくらいチャーミング。

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