「水曜に取り寄せたお酒で土日(週末)を楽しむ」がモットー(志向)。
毎日をゆるく生きる水取 日土志の緩ライフを毎週ゆる〜くご紹介。

さて、今週はどんな緩ライフを過ごしているでしょうか……

今週の晩酌酒

グレイス 2015 グリド甲州 750ml

日土志、はじめての葡萄畑
初夏の山梨、グレイスな旅



もちろんオイラ、
ワインだって飲む。



グレイス 2015 グリド甲州 750ml
(GRACE GRIS DE KOSHU 2015)

グレイス 2015 グリド甲州   

上の写真は、
かがた屋酒店「バカボン氏」のはじける笑顔と、
オイラお気に入りの晩酌ワイン「グリド甲州」。

コスパいいし、飯に合うしで最強の甲州ワインなのだ。

だから、この「グリド甲州」は、
中央葡萄酒(株)が展開する「グレイスワイン」を
代表する銘柄と言って間違いない。

そんなわけで昨晩も、お手製ツマミと“グリド”で
晩酌キメてたわけだけど、そんな折もおり、
オイラ行きつけの酒屋「かがた屋酒店」から
思いがけず特別な招待を受けた。

なんと中央葡萄酒さんが主催するセミナー
『グレイスワイン オープンカレッジ』に
参加してみないか? と、こういうわけだ。

同社が運営する明野(あけの)ミサワワイナリーは、
ぶどう栽培からワイン醸造までを一貫して行う
日本では希少なドメーヌワイナリー。

そのため、このオープンカレッジでは、
ワインになるぶどうを
どんな場所で、どうやって栽培しているのかなど、
普段知ることのできないワイン造りの根幹を体感できる
体験型セミナーである。

絶対行かねばな。
だが一人では心細い……

No バカボン,
No Life




というわけで、同行者は先日も登場した
かがた屋酒店の 大型 中型ルーキー・バカボン氏。
いわばオイラがお目付け役だ。逆か?!
だが、しっかり年の功を見せつけねばなば。




いよいよ出発。
バカボン氏と新宿駅から特急かいじに乗り込む。
かいじカッコイイ! バカボン氏も素敵な表情。




バカボン氏チョイスの朝飯し。
駅構内「BECK'S COFFEE SHOP」のアイスカフェラテと
顔に似合わず、なんとベーグル!
ニューヨーカー気取りである。

意気揚々、マイ・フェイバリットは、
「ブルーベリー&クリームチーズ」だと語る。
しゃらくせぃっ。




東京を後にし、山梨に入る。
移り変わる風光明媚な景色を眺めつつ、
「バカボンの車窓から」とか言い出すバカボン氏。




「やまなしし」駅に到着。
目的地は近い。




甲府駅に到着。
バカボン氏の顔も緩む。




甲府駅から身延線に乗り換え。





目的地に近づき、
「待ってろよグレイス!」
と意気込み十分のバカボン氏。




目的地の韮崎駅に到着。




美しい山々に視線を送る。




駅からはチャーターバスで移動。
移動中もつぶさにメモを取り、見聞きしたものを
全て書き取ろうとするバカボン氏。

いつの間にか、かがた屋酒店の制服、
通称「かがティー」に着替えて気合いも注入。



バスに揺られ、急な勾配を上り続けること
15分程でついに到着。
ここが中央葡萄酒さんが運営する憧れの地、
「茅ヶ岳 ミサワワイナリー」だ。




そのままバスで、ぶどうを栽培する自社畑へ移動。
ここが2002年開園の
明野・三澤農場(旧:グレイス明野農場)である。

日本一の日照時間を誇る山梨県北杜市明野町に位置し、
数々の国際的ワインコンクールで受賞するぶどうを
育んできた土壌・畑なのだ。

感慨に浸る間もなく、
早速「カベルネフラン」の畑へ。




景観の美しさに息を飲む。
「こんな素晴らしいところで栽培してるんだ!」
それにしてもいい天気。




農場長の潮上史生さんのお話に
一同耳を傾ける。






雄大な自然を満喫しながら、
次の畑へ移動するルンルンなバカボン氏。




垣根仕立ての甲州種ぶどうとバカボン氏。
排水性を高めるため、畝(うね)が高く、
作業は大変そうだ。




一方、こちらは
GDC(ジェネバ・ダブル・カーテン)方式の甲州畑。
新梢を下に垂らすことで、枝の誘引作業を
省力化できる等の利点がある。
垣根式と併用し、それぞれの長短を見極めながら栽培している。




甲州種の花穂を発見。もうすぐ開花しそう。




潮上先生とバカボン氏のベストショット。
この後、潮上さんの人柄とぶどう栽培への取り組みに
感動したバカボン氏は移動の車中で男泣き。




泣き終えて少し落ち着いたバカボン氏。
充血した目をお分かりいただけただろうか。




ワイナリーに戻ると、
金子先生によるテイスティング講座。
ワイナリーの歴史と栽培地区・畑が異なることで
生じる生育環境の違いや、
それによって生み出される特性を学ぶ。




テイスティングワインは、左から、
1.グリド甲州 2016
2.グレイス茅ヶ岳 白 2016
3.グレイス甲州 2016(限定流通商品)

4、5、6は、配布されたテキストに載っている
3銘柄から、どれがどれかを選ばせる
目隠しテイスティング。

4.グレイス甲州 鳥居平畑 2016(限定流通商品)
5.グレイス甲州 鳥居平畑 プライベートリザーブ 2016(限定流通商品)
6.グレイス甲州 菱山畑 2016(限定流通商品)




味わいの説明やスペック等の情報から
自分なりに選び、最後に答え合わせをする。

オイラは残念ながら、
「5.グレイス甲州 鳥居平畑 プライベートリザーブ 2016」
しか当たらなかった。
かろうじて、「オーク樽にて醗酵・貯蔵」という
情報で導き出すことができたんだけど。




地域による地質・土壌の違いもしっかり学習。
気候や日照条件と同様、作物へ及ぼす影響は大きい。


テイスティングの後は、
ワインカーヴを覗かせてもらう。





グレイスのフラッグシップといえる「キュヴェ三澤」が
貯蔵されているワインカーヴ。
美しく、そして幻想的。
今日は暑いけど、肌寒いくらい涼しい。

なんとここで、「キュヴェ三澤」の生みの親である
四代目(現社長)三澤茂計さんが
直々に講義もしてくれた。


続いて向かうのは「三澤ライブラリー」。




和洋問わず、古今東西のワインに関する
貴重な書物や資料が所蔵されている。

思った以上の数が収められており圧倒される。
たぶん、一生かかっても読み切れない。




さあ、最後はプレミアムテイスティング講座へ。




テイスティング前にスパークリングワイン
「セレナ シャルドネ トラディショナル メソッド」
で喉を潤す。辛口でさっぱり飲める。




グレイスワインの美しき醸造家・三澤彩奈さんの
講義がスタート。

そしてテイスティングするのは、
グレイスワインのフラッグシップ、
「キュヴェ三澤 明野甲州」の垂直試飲。

ヴィンテージは2014、2015、2016。
こんな機会滅多にあるもんじゃない。
オイラもバカボン氏も内心大興奮だが
恥ずかしいので平気を装っている。




2015は香りも味わいも大胆で力強い。
2015は天候に恵まれた所謂当たり年。
ゆえに生まれた力強さだ。

透明感があり、エレガントという言葉は
このお酒のためにあるんじゃないか思うほど
エレガントな2014

フレッシュでみずみずしいのに
バランスよくまとまっていて飲み心地が
素晴らしい2016

ただ2016は、夏前に暑い日が続いた後、
冷夏となった年。そのため葡萄のできが良くなく
選別に苦心したという。

そんなネガティブ要素があった中で、
この洗練された美味しさは奇跡としか言いようがないな。




いずれのヴィンテージも
明野の三澤農場で収穫された葡萄は
糖度20度を優に超える(糖度26度の年も!)。

糖度が上がりにくい甲州種において
革命ともいうべき事件である。

この糖度が明野甲州で造られたワインに
深み厚みをもたらしていると思われる。

三澤農場の開園は2002年。
なので今年でちょうど15年のメモリアルイヤー。
完全自社農場となって12年。干支一回り。
自然と相対するに十分とは言えない年月で
実り多きことこの上なしだ。脱帽!




本日試飲したワイン勢揃い。

グリド甲州のほかに、
こんなに色んなグレイスを飲んだの初めて!

ますますグレイスワインが好きになった。
改めてグリド甲州の良さも知れたし、
夢心地とはこのことだね。



グレイス 2015 グリド甲州 750ml
(GRACE GRIS DE KOSHU 2015)

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グリド甲州をアルファベットで表記すると
「Gris de Koshu」

「Gris」とはフランス語で甲州種の皮の色、
ピンクがかった薄灰色を指す。
「de」は英語の「of」にあたる。
つまり、グリド甲州は、
甲州種を象徴した名である。

さらにグリド甲州はグレイスワインの中で、
「リージョナルワイン」という位置づけ。
「リージョナル」とは「地方の」「地域の」
といった意味である

「キュヴェ三澤 明野甲州」が単一畑から獲れた
甲州種で醸され、シングル・ヴィンヤードワインと
されるのに対し、
「グリド甲州」は県内の様々な畑から獲れたものを
ブレンドして造られている。

いわば山梨を代表する甲州ワインなのである。




「グリド甲州」を知れば、
日本の伝統品種である甲州の力を知り、
日本ワインの今を知ることができる。

食とのマリアージュについて
三澤彩奈さんに質問すると、
「甲州種は出汁に抜群に合います」とのこと。

さすがは日本固有の品種。
出汁に合うとは懐が深い。

今夜は思いっきり「和」の惣菜とグリドで
晩酌するぞい。

ほいじゃーね!





グレイスワインの皆さん
とっても有意義な時間をありがとうございました!
(写真中央が社主・三澤茂計さん)



グレイスワインはこちらから



日土志が飲んでいるお酒

グレイス 2015 グリド甲州 750ml
(GRACE GRIS DE KOSHU 2015)

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プロフィール

水取 日土志
(みずとり ひとし)


38歳(男性・独身)。西小山在住。
近所のかがた屋酒店でお酒を買って晩酌するのが一番の楽しみ。
出世するつもりは毛頭なく、職場でもお酒のことばかり考えている。
最近、ウンチクが過ぎて部下にウザがられていることを自覚したのか、
酒屋で仕入れた情報は、もっぱら猫か、かがた屋の新人にだけ話している。
西洋かぶれの一面もある。外見からは想像できないくらいチャーミング。

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