「水曜に取り寄せたお酒で土日(週末)を楽しむ」がモットー(志向)。
毎日をゆるく生きる水取 日土志の緩ライフを毎週ゆる〜くご紹介。
さて、今週はどんな緩ライフを過ごしているでしょうか……
今週の晩酌酒 vol.42
[箱入/泡酒]亀泉 Perle Sparkling 2015 純米吟醸 720ml
シャンパンに負けぬSparkling!
瓶内二次発酵オリ引きの芸術品
弘法大師と縁深き四国にありて、
日本人が愛してやまないリョーマ・サカモトを
育んだ地・土佐、高知 in Japan.
意外にも清酒生産量は全国でも多い方で、
2014(平成26)年度は16位(※1)に位置する。
愛媛、香川、徳島は3県を合わせても歯が立たない。
※1 出典:国税庁 平成26酒造年度における清酒の製造状況について
そんな清酒立国・高知県から、
個性的な味わいで全国に名を馳せるのが、
亀さんがコンコンと湧いて出る泉と書いて、
亀泉(kameizumi)! である。
バカたれ!
コンコンと湧いて出るのは亀ではなく水だ。
江戸初期の1635(寛永12)年頃から、
街道一美味しい水と評判の泉があったということで、
どんな干ばつでも涸れることがなかったと……。
そのため、「万年の泉」と呼ばれ、
その水から造られた酒は「亀泉」と名付けられた。
「万年」を冠する通り、400年近くたった今でも
蔵内の水場に湧水し、銘酒「亀泉」に命を吹き込んでいる。
亀泉酒造の創業は明治30年。
11名の日本酒好き有志が集い始まったという逸話は、
まさに幕末の志士を彷彿とさせる。
あー早く飲みたいっ!
[箱入/泡酒]亀泉 Perle Sparkling 2015 純米吟醸 720ml
(カメイズミ ペルル スパークリング 2015)
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瓶も化粧箱もイケてるぜよ!
そうそう、
亀泉の純米吟醸といえば、
「亀泉 純米吟醸 生原酒 CEL-24」だよね。
甘いのに酸とのバランスが絶妙で
ウソみたいに軽快な飲み口、
白ワインのごとき味わいで
酒好き以外をも虜にする魔酒。
そなんです。
この Perle(ペルル)にも
「CEL-24」酵母が使われているのだ。
高知県は近年、酵母を盛んに研究していて、
「CEL-24」も高知県産酵母のひとつ。
(平成5年に開発されたばかり)
発酵力が弱いため、原酒からして低アルコール。
甘酸っぱく、リンゴの果実をかじったような
とっても香り高いお酒ができるのが特徴さ。
そんな「CEL-24」で醸された
極上スパークリング日本酒を迎え撃つべし!
ハーブとチーズとアボカドの生ハムロール
モッツァレッラチーズとアボカドを
棒状に切り、合間にベビーリーフを並べて、
そいつらを生ハムで巻いた逸品さ。
ベビーリーフとは別に、
クレソンをワサワサっと巻いたのも作った。
こっちは鮮烈な香味がピリッと利いて美味い。
あとほろ苦もマル。
味付けは塩・粗挽きのコショウと
煮詰めたバルサミコ酢ソース。
全体の風味付けにワワーーっと流し掛け、
エクストラ・ヴァージン・オリーブオイル。
これで準備オッケー!
ものどもペルルにカカレ!
よーっく冷やした「Sparkling 純米吟醸
KAMEIZUMI Perle」をシャンパングラスに注ぐ。
瓶内二次発酵によって、
小気味良く立ち上がる微粒の泡は
まさに本家シャンパーニュのそれだ。
真珠のごとき美しい泡。
Perle=ペルルって英語にするとパール、
なるほど、そういうことか!
日土志、意を得たりナウ。
出典:亀泉酒造株式会社
瓶詰後も酵母が活動し、
炭酸ガスを出し続ける。
つまり、微生物の働きを利用して得た泡なのだ。
しかし通常は、日本酒で瓶内二次発酵というと
オリがつきものだ。オリ(ご飯)がないと
酵母くんも働かないはずなんだが、
ご覧いただいた通りペルルは澄み切っている。
なぜか。実は亀泉独自の
瓶内二次発酵製法によって作られており、
オリ引きがなされているのである。
「ショーゲキ!」
さらに特筆すべきは、
火入れをしているという事実。
コルクでフタをした後火入れ。
出典:亀泉酒造株式会社
まさか……とは思ったが、
本当に瓶火入れしているってばよ!
ナルトだよ。
低アル13度だから、
品質の乱高下を防ぐためには
最善の策なのかもと想像。
蔵元さんによると、火入れした方がデキが良く、
お酒にとってより良い結果が得られるという。
にわかには信じ難かったが、写真があるんだ。
信じるしかあるめーよ。
前段が過ぎた。
いただきマンモス♪
口に含むと一層立ち上がる芳醇さ、
リンゴ様の気品あふれる香り。
「万年の泉」の軟水と「CEL-24」酵母由来の
独特かつ柔らかな甘味が広がりつつ
酸味とのバランスがすこぶる良いし、
八反錦のスマートなボディ感が
造りの繊細さを助長する。
生酒でないのに発砲感強く、
パール粒のようにしっとり輝き、
くっきりキメ細かな泡たちと、
これまた酵母由来の個性的な酸味が
アフターをすっきりと引き締めてくれる。
こいつを生ハムロールと一緒に飲(や)ると、
生ハムとモッツァレッラのしょっぱさに
ハーブの香味と相まって、
フランス・イタリア・日本合同の
国際交響楽団が結成された。
文化交流・スポーツ外交!
こりゃタマランチ会長に一票。
今宵は、
「スパークリング日本酒の夜明けぜよウマックス!」
瓶内二次発酵製法で、
オリ引きで、
CEL-24の低アル原酒の
火入れスパークリングさ。
度肝抜かれたわい。
リョーマさんの、
「日本を今一度せんたくいたし申候」
じゃあないけど、
オイラの古い頭もきれいに洗濯して
イチから勉強し直したいもんだね、はは。
ちなみに、
ヴィンテージ2015
生産数600本限定だってさ。
今しかないよ。
ほいじゃーね!
パール粒のようにしっとり輝き、
くっきりキメ細かな泡が魅惑の
スパークリング日本酒
KAMEIZUMI Perle(ペルル)。
独自の瓶内二次発酵製法で造られた
澄んだ酒質と、
オリ引き後に行われる火入れは、
これまでの概念を覆すもの。
CEL-24酵母由来の芳醇な果実香、
柔らかな甘味とキレの良い酸味のバランス。
化粧箱入りの外観と同様、
どこを切り取ってもプレミアム感があり、
液体の芸術品のようです。
晴れの日やご贈答用としてもぴったりな1本。
お取り扱いは「かがた屋酒店」もしくは、
「Online Store かがた夜酒店」のみ。
ヴィンテージは2015、
生産数600本限定です。
お早めにどうぞ。
今週のつまみ
<ハーブとチーズとアボカドの生ハムロール>
高そうに見えるけど全部で1,000円くらい。余ったアボカドとチーズもオイルと和えて一緒に。
まいばすけっと 西小山駅前店
プロフィール
水取 日土志
(みずとり ひとし)
38歳(男性・独身)。西小山在住。
近所のかがた屋酒店でお酒を買って晩酌するのが一番の楽しみ。
出世するつもりは毛頭なく、職場でもお酒のことばかり考えている。
最近、ウンチクが過ぎて部下にウザがられていることを自覚したのか、
酒屋で仕入れた情報は、もっぱら猫か、かがた屋の新人にだけ話している。
西洋かぶれの一面もある。外見からは想像できないくらいチャーミング。