理想の日本酒を造ることを目的に、
最高の水・酒米・自然環境を求め、
安曇野の松川村に新設された酒蔵が「甍酒造（いらかしゅぞう）」です。
2024年秋、無事に新醸造所建設が完了し、
われわれ酒屋も待ちに待った “造り” が始まりました。

北アルプスから湧き出る、
世界でも有数の良質な水から醸した、
そのどこまでも優しく澄んだクリアな酒は、
蔵の名を冠した『甍（いらか）』。
そして今回届いたお酒は、
『銀』シリーズに属する「森（しん）」、 “銀・森（ぎんしん）” です。

なんと『甍』初の山廃仕込みは、
マスカットやリンゴのような香り、 その後にくる酸味、 ジューシーかつ、ゴージャスな味わいで、
バランス良すぎる酸に酔いしれる一本。
北アルプスの超軟水伏流水から生まれる
山廃の概念を覆す傑作ヤマハイ無濾過原酒です。

美しく雄大な自然環境と
優れた気候条件に恵まれた松川村で、
最高品質の米と水を使って生まれる日本酒の新たな物語が、
ここ日本から世界に向けて紡がれていきます。
ぜひ甍のお酒をご堪能ください。
 

◎松川村とは

長野県北安曇郡松川村。
3000m級の北アルプスに囲まれた地域で
「安曇野の原風景を守る最後の村」と呼ばれ、
雄大で美しい風土が広がる。
気温の日較差や年較差が大きく冬の寒さは厳しい。
地下水や北アルプスから流れ出る、
豊富で冷涼な水が酒米の高温障害対策に寄与し、
全国でも非常に高い一等米比率を誇る。
 

◎自然との語らい

松川村の水は、この地そのものを映し出すかのように、やさしく澄んでいます。
触れるたびに、私は自然の力強さとその恵みに対する感謝を胸に刻んでいます。
この水があってこそ、米の旨みが深く引き出され、
やわらかな甘みと丸みが広がるお酒が生まれます。
日本酒造りとは、自然との語らいだと思っています。
技術だけでは決して叶わない、自然との調和に勝るものはありません。
私たちは「挑戦している」のではなく、
この地や皆様に「挑戦させていただいている」という気持ちで酒造に取り組んでいます。
この地で醸すお酒が、楽しんでいただく方々の心にそっと寄り添う存在でありたいと願っています。
（醸造責任者・杜氏　田中 勝巳）

 

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