「水曜に取り寄せたお酒で土日(週末)を楽しむ」がモットー(志向)。
毎日をゆるく生きる水取 日土志の緩ライフを毎週ゆる〜くご紹介。

さて、今週はどんな緩ライフを過ごしているでしょうか……

今週の晩酌酒 vol.72

AIR旨ックス/AKABU 赤武 AIR 純米 720ml

エアウマックス!
新世代AKABUの清々しい空、爽快な酒



“エア”なんちゃら。
最近よく耳にするフレーズ。


最近だと「エア花見」ね。
屋外で実際に桜を見るのではなく
例えば、造花を飾ったりして
屋内で花見の雰囲気を味わうものだ。

このように、
エアという接頭語が付くと
ある行為を実際に行うのではなく
ヴァーチャルに、
本物を模した行為のことを意味する。

遡れば、2006年、
お笑いコンビ「ダイノジ」の大地が
エアギターの世界大会で優勝したことが
メディアに大きく報じられ、
その後、定着していった感がある。

“エア”という言葉は、
疑似的行為の意味合いを持たせる上で、
ウィットに富んで語感的にも使い勝手よく、
あらゆる場面で活用されていくわけだが
その言葉には少し、遣う側に、
自虐的嘲笑や風刺的スタンスといった
エクスキューズが含まれている。

こうした風潮は、正義は正義、
悪は悪と断言するのを敬遠しがちな
時代的投影とも取れる。
(社会的成熟の側面ともいえる)

だが、更に時間を遡れば“エア”は、
エアジョーダンやエアマックスといった
直球カッコいい表現として使われていた時代もある。

ま、この場合の“エア”は元々
マイケル・ジョーダンの滞空時間の長さを
意味するので全然違うんだけどね、
えあっはー!



AKABU 赤武 AIR 純米 720ml
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約一年振りのご登場。
岩手の「AKABU/赤武」。

今や名実ともにトップ杜氏流派である
「南部杜氏」の拠点である岩手県にあって、
26歳という若手ながらメキメキ頭角を現す
新世代の杜氏・古舘 龍之介氏率いる酒蔵。

若干24歳にして、全国新酒鑑評会で
「金賞」を獲得した杜氏界の超新星。

その醸す酒の真新しさ、酒質の高さから
プロアマ問わず心を鷲掴みにされ、
AKABUファンになる人はいや増すばかり。

かがた屋酒店のバカボン五段も太鼓判を押す。

そんなAKABUの
めっちゃ「エア」な酒をいただく前に
本晩のエアツマミをご紹介。



そら豆焼いたやつ

その名の通り、そら豆を焼いたやつ。
旬のそら豆を皮ごとね。網の上でね。

はっはっは!
エアツマミと言っても、落語みたいに
ツマミがある風に飲むわけではない。
(落語は飲んでもいないけど)

エアツマミのエアとは、
そら豆の“そら”=空中、大空を指す。
だからエアツマミ。

なんちて、バカ言ってる間に、
そら豆の外皮が焦げてきて、
ジュブジュブ言い出したらできあがり。
内側の皮をむいて塩付けて食べる。
実に簡単、実にシンプル。

この大空に舞台は整いました!
いざ実食!!




無濾過というので、
少しオリが絡んでいるかと思ったが、
注いだグラスには
特に絡むものは見当たらず、
クリアに澄んでいるな。

よーく冷やしたAKABU AIR。
ミントやタイム、
ディルといった爽やかな香り。
そうした清涼感ある
ハーブのニュアンスに
柑橘系?!
と言ってもレモンのような
酸味をともなったすっきり甘味。

清々しい香りに誘われ、
行き着く先に感じる青みのある味わいは
そうだ、レモンというよりライムだ。

アルコール12度の原酒は
これって日本酒?! って思うぐらい
水のごとく、いや空気のごとく
しなやかに身体に浸透していく。

スルッスルやねイン・ジ・エア。




このハーブやライムのような風味は
メディタレニアン・キュイジーヌや
(地中海料理)
フムスとかの中東系料理にも
ビシバシ合うと思うんだけど、
今日はなんつったって
焼いただけのエア豆。そら豆よ。

ダイレクトに感じる
そら豆特有の発酵臭だって、
AKABU AIRの香草感が
そよ風のごとく引き去っていく。

すんばらしい。
低アルだし、そのままでも
空気のごとく飲みやすいけど、
こいつは究極の食中酒足りえる。




あ、そういえば、
いつもチェイサーとして飲む水、
「和み水(なごみみず)」を忘れて
飲み続けてたけど、酔い過ぎてない。
心地良い酔いに包まれてる。

つつみ込むように…
(MiSIA/BMG JAPAN/1998)

あは。
よく分かんないオヤジギャグが飛び出した。
いい感じで酔ってるな。
そろそろ締め!

今日はエアフランスに搭乗せず、
日本より地中海に思いを馳せつつ、
「あの大空に翼を広げ、飛んで行きたいよ
AKABU AIRの自由な空へ翼はためかせ
エア・ウマックス!」





そういえば、
『Dr.スランプ』(鳥山明/集英社)に
空豆タロウとピースケくんの兄弟が
出てくるよね。

お家は床屋さんだったけど、
なんで空豆なんだろう……。
ま、鳥山先生の考えることだ。
考えてもしょうがないな笑

ほしたらばー!




岩手が誇る期待の新生、
古舘 龍之介 杜氏率いる
AKABU/赤武から
またも新感覚の日本酒が登場。

その名も「AKABU AIR」。
ワイン並みに抑えられた
アルコール12度の原酒が織りなす
未体験の味わいは
青々と広がる大空のように爽快で
澄んだ空気のように清々しい。

甘酸っぱさがありながらも
ミントやタイムといった
ハーブを思わせる香気と
ライムに似た青みのある柑橘系の
エッセンスが清涼感を与え、
スルスルどこまでもイケちゃいます。




また、その軽快な味わいは、
和洋問わず食事と合わせやすい
究極の食中酒でもあります。

晴天のテラスで、
海辺のコテージで、
渓流沿いのロッジで、
そよ風を感じながらランチを味わう……
なんて最高ですね。
よーく冷やして
お召し上がりください。

数に限りがあります。
お早目にご注文ください。





日土志が飲んでいるお酒

AIR旨ックス/AKABU 赤武 AIR 純米
720ml

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今週のつまみ

<そら豆焼いたやつ>空豆ピースケ君は高校生になってもランドセル背負ってたが、今や珍しくもない。



サミット 西小山店
 

プロフィール

水取 日土志
(みずとり ひとし)


38歳(男性・独身)。西小山在住。
近所のかがた屋酒店でお酒を買って晩酌するのが一番の楽しみ。
出世するつもりは毛頭なく、職場でもお酒のことばかり考えている。
最近、ウンチクが過ぎて部下にウザがられていることを自覚したのか、
酒屋で仕入れた情報は、もっぱら猫か、かがた屋の新人にだけ話している。
西洋かぶれの一面もある。外見からは想像できないくらいチャーミング。

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