「水曜に取り寄せたお酒で土日(週末)を楽しむ」がモットー(志向)。
毎日をゆるく生きる水取 日土志の緩ライフを毎週ゆる〜くご紹介。

さて、今週はどんな緩ライフを過ごしているでしょうか……

今週の晩酌酒

清泉 亀の翁 くらしっく30年熟成 純米大吟醸 355ml

またも世界にセンセーション!
時代を先取る酒蔵の30年貯蔵酒

年明け早々とんでもないニュースが
飛び込んできたもんだ。

「どっひゃーびっくらこいた!」

それもそのはず。
だって30年熟成って……。

洋酒ならいざ知らず、
日本の、しかも清酒で
そんなの聞いたことない。

四半世紀以上も前。
毛髪が後退するには十分な年月。

30年前と言えば、
オイラ小学校中学年。
奇しくも初恋の歳。

あのときめきメモリアルな瞬間。
第二次成長期の前夜。
強い野心を抱いて昼休みの校庭に
飛び出していったあの頃。
(ドッジボールの場所取り)

而して彼女(彼)は、
深さ約25mの穴蔵で
ひっそりと眠りについた。

そしてついに
長く長い時間を経て
今、目覚めの時。


「清泉 亀の翁 くらしっく30年熟成 純米大吟醸 355ml」

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「亀の翁(かめのお)」は、
久須美酒造の看板と言えるお酒。

なぜか。

久須美酒造が、漫画『夏子の酒』の
モデル蔵元となったのはご承知の通り。
(TVドラマでは和久井映見主演)

物語の骨子は、
幻の酒米「龍錦(たつにしき)」を
復活させるところにあるのだが、

同社が、わずかな種籾から
復活させた酒米が「亀の尾」であり、
モチーフとなった所以だ。

同社は、種子を探すことから始め、
育成に困難を極める「亀の尾」を
自家栽培。

月日を費やすこと幾星霜。
ようやく成功にこぎつけた昭和58年(1983年)、
「亀の尾」で醸したお酒が誕生した。
それが何を隠そう「亀の翁」というわけ。

マロンだよマロン。男のマロン(ロマンね)。
日本酒業界へ果たした功績は推して知るべし。



そしてこれぞ先見の明!
と言わずして何と言おうか。なんも言えねー。
(a.k.a. 北島 康介。北島さん失礼します)

というのも、「亀の尾」復活に尽力した
先代社長である六代目・久須美 記廸 氏の
当時の言。

「価値観は時代とともにシフトする」
(言い方はちょっと違うと思います)

折しも80年代バブル前夜。
フレッシュな生酒至上の気運が高まる中、
裏山の穴蔵に貴重なお酒を貯蔵・保管したのだ。

なんという英断。
千里眼のごとき時代を見通す力、
推して知るべし。

通常、長期間寝かせた熟成酒や古酒は、
色が茶色や赤みがかった色になり、
老香(ひねか)をまとう。

味わいも紹興酒のような
独特の熟成感、くせが生じるもの。
(これはこれで良さもあるのだが)

しかし、このお酒、どうやら違うらしい。
かがた屋酒店の新人が目に力を込め、
雄弁に語ってきた。

「濁りのない美しい黄金色。
ひねたところは少しもなくスキッ。
ブランデーにも似た奥深い香りで、
体験したことのない味わい、だそうです」

なーんだ。飲んでないのか。まあ仕方ない。
だよね。あだやおろそかに口にできないよね。
お酒のほうが年齢的に先輩だろうし。なんて。

さらに、蔵元の現社長、
七代目・久須美 賢和 氏 曰く、
「ワインやウィスキーに負けない
熟成文化の域にある」とか。



穴蔵で20年。
さらに蔵の冷蔵庫で10年。
85年仕込みだから貯蔵期間30余年。

時間的重みもさることながら、
今まで体験したことのない味か。
なんと深淵なる醸造の世界……。

それに、世界に並ぶエイジングの域と。
うむむむ。来る。胸にハートに。

「老舗のゆるぎない自信に偽りなし!」
心で吠えて、買っちゃいます。
だって買わない理由が見当たらぬ。

手にして実感。
小さなボディにずっしりゴールド級の重み。
こいつが世界で限定600本の1本か。

でもどうしてもオイラ小心物。
眼から血が出るほど眺め倒したけど
結局開けられない。

今日はご尊顔を拝し終了!
いつか特別な日に開けることにする。
許して。

というわけで、今日はメシ!



「ご飯とお惣菜」

なんで〜こんな〜に美味しいのかよ〜♪
「孫」ばりに美味い。よく分かんないけど。
浅漬けにひじきに白メシ(ご飯炊いた)。
動物性たんぱく質ゼロ。でも可。

今夜はエアギターならぬ、
まさかの未開栓。予定外の休肝日。
ナイキもドン引きの
「エア飲み(ウ)マックス!」

鶴は千年。亀は万年。
事を急いても始まらんよ。
(って自分に言い聞かせる)

ほいじゃーね!

☆ちょこっとスタディ☆
亀の翁 くらしっく

蔵元の久須美酒造は、新潟県長岡市の造り酒屋。
天保4年(1833年)創業の老舗です。

その代表銘柄に位置する「亀の翁」。
実はあのパーカーポイント(PP) ※1で後述
で、98点という超高得点を獲得しました。
(対象となった約800点の日本酒の中で最高点)

採点されたのは「亀の翁」の三年熟成ですが、
ワインでも滅多に出ることのない
「格別(Extraordinary)」(96点以上)に
ランク付けされたのです。

世界的に権威あるワイン評論家から
評価されたということは、
日本酒の熟成が、本家ワインのそれと
同等の高みにあると捉えることができます。

今回、日土志が紹介したのは、
その10倍以上も貯蔵された貴重なお酒。

日本酒、と言わず
酒に魅せられた人間なら
日土志でなくても
一度は飲んでみたいと思うことでしょう。


※1
パーカーポイント(PP)とは、
世界で最も著名で、かつ影響力のあるワイン評論家、
ロバート・パーカー氏
(ロバート M.パーカー,Jr.|米メリーランド州出身)が
創設した評価方式(100点満点で採点)で、
同氏が設立したロバート・パーカー・ワイン・アドヴォケート社が 採点している。

その評価における独自の基準と、客観的な姿勢は、
価格や評判などに左右されないとして
世界のワイン通から圧倒的な信頼を得ている。

高得点が付いたワインは宣伝・広告なしでも売れるため、
名のあるフランスのシャトーまでもが、
パーカーポイントの発表を受けて売り値を検討するのだとか。


日土志でさえ、開けるのを躊躇した
世界的に見ても類いまれな1本。


<<<限定12本です>>>


お取り扱いは、
「かがた屋酒店」および、
「Online Store かがた夜酒店」にて。

少しでも多くのお客様にお届けしたいので、
お一人様1本とさせていただきます。
お早目にご注文ください。



日土志が飲んでいるお酒

清泉 亀の翁 くらしっく30年熟成 純米大吟醸 355ml
(きよいずみ かめのお)

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今週のつまみ

<白メシとお惣菜>
ざっかけない総菜でグビグビ白メシ飲み込むと
若返る気分。お酒もいいけどたまにはね。


冷蔵庫に残ってたお野菜とひじきでこしらえた。
たぶん西小山の八百屋とスーパーで買ったやつ。

プロフィール

水取 日土志
(みずとり ひとし)


38歳(男性・独身)。西小山在住。
近所のかがた屋酒店でお酒を買って晩酌するのが一番の楽しみ。
出世するつもりは毛頭なく、職場でもお酒のことばかり考えている。
最近、ウンチクが過ぎて部下にウザがられていることを自覚したのか、
酒屋で仕入れた情報は、もっぱら猫か、かがた屋の新人にだけ話している。
西洋かぶれの一面もある。外見からは想像できないくらいチャーミング。

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