「水曜に取り寄せたお酒で土日(週末)を楽しむ」がモットー(志向)。
毎日をゆるく生きる水取 日土志の緩ライフを毎週ゆる〜くご紹介。

さて、今週はどんな緩ライフを過ごしているでしょうか……

今週の晩酌酒

清泉 亀の翁 3年熟成 純米大吟醸 720ml

世界最高評価98点!!
ワインの権威が認めた至高の酒


そわそわそわそわそわそわそわ
そわそわさわこのあさそわそわ

そわそわうるさいって?!

だって、それもそのはず。
5月病でボーっとしてたら
どえらいビッグニュースを入手。

かがた屋酒店にナント、ついに、アノ
「亀の翁 3年熟成」が入荷する
というではないか。

以前、晩酌で紹介したのは、
金色に輝く亀の翁(かめのお)。
「亀の翁くらしっく30年熟成」

こいつはもったいなくて、
買ったはいいけど正直まだ開けてないが、
「亀の翁 3年熟成」はぜひ飲みたい!

なぜなら、ご存知のむきも多かろうが、
あのパーカーポイント(PP)で、
98点という驚異的な高得点を叩き出したからだ。

ロバート・パーカー・ワイン・アドヴォケート社の独自の
評価方式(100点満点で採点) によって
導き出されるパーカーポイントは現在、
世界で最も信頼され、影響力がある。

元々はワインが評価対象なわけだけど、
「格別(Extraordinary)」(96点以上)に
ランク付けされるものは本家でも滅多に出ない。

さすがは亀の翁。やってくれた!
オイラ、何の関わりもないけど誇らしい。

このお酒こそ世界のトレンドを象徴した一本
と言えるわけで、今飲むべき理由に他ならん。



清泉 亀の翁 3年熟成 純米大吟醸 720ml
(きよいずみ かめのお)

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パーカーポイントはそもそも、
世界で最も著名なワイン評論家、
ロバート・M・パーカーJr.氏が確立した
評価方式。

その評価における独自の基準と客観性が、
価格や評判などに左右されないとして
世界のワイン通から圧倒的な信頼を得ている。

この98点という評価は、同社のワイン評論家、
マーティン・ハオ氏によるもので、
2016年9月に実施されたテイスティングにて。

この時初めて、パーカーポイントを用いた
日本酒のテイスティングが行われ、約800商品
(1蔵元につき1商品)が評価の対象となった。

その中から78本の日本酒が90点以上を獲得。
これがどんだけすごいことかってことさ。

ワールドスタンダードな評価基準として
用いられているパーカーポイントだけど、
優良ワインのボーダーラインである85点を
超えるものは世界を見渡してもわずか1%程度とか。

見たか世界! これが日本の醸造文化だ。
一気に世界の檜舞台に躍り出た感あり。

そしてもちろん「亀の翁 3年熟成」が
獲得した98ptsは、比類なき堂々の最高位。

出典はこの一冊からっす(下写真を参照)。
「ロバート・パーカー・ワイン・アドヴォケートが認めた
世界が憧れる日本酒78」
(CCCメディアハウス刊/SAKE RATING PROJECT編)






前回の亀の翁くらしっくでも語ったけど、
「亀の翁」は「亀の尾」という幻の酒米で
醸したお酒。なぜ幻か。

コシヒカリやササニシキの先祖にあたる
「亀の尾」は、酒米としてだけなく飯米として
明治・大正と全国に普及していったが、
現代農法に向かず姿を消してしまう。

そんな折、
「亀の尾で造った酒にまさる酒はない!」

越後の名杜氏・河合 清氏の言葉を聞いていた
久須美酒造6代目(現会長)久須美記廸
(くすみのりみち)氏は一念発起。

わずか1500粒という種籾を譲り受け、
育成に困難を極めるも、徐々に収量を増やし
見事に幻の酒米を復活させた。

そしてついに昭和58年(1983年)
「亀の尾」で醸したお酒
「亀の翁」が誕生。

このエピソードが漫画『夏子の酒』
(尾瀬あきら作)のモチーフとなり、
人気を博したのは既知の通りだが、
同蔵の日本酒業界へ果たした功績こそ
最も称えられるべき事柄である。

だって、「亀の尾」で醸した
色んな蔵元のお酒が飲めるんだもの。






「亀の翁」のこだわりは米だけにあらず。
熟練した技能を要する「突きハゼ」と呼ばれる
麹を造って仕込む。

蒸米全体を菌糸が覆う「総ハゼ」に対し、
突きハゼは豆大福のように蒸米の表面に
菌糸が斑点状に生育した麹のこと。

特に伝統的な酵母の場合、麹米における
麹菌の占める割合が大きいと、吟醸香を
造りにくくなる。

こうしたことから、技術の粋を集め、
手間はかかれど、突きハゼによる
吟醸麹造りもナンノソノこなし、
小仕込みで丁寧に造った酒を
ゆっくりと低温熟成。

効率度外視で、
妥協なき酒造りを貫いているのだ。
飲まなくても分かる。
絶対に旨い!

はやる気持ちを押し殺し、
ゆっくり杯に美酒を酌み、
鼻先へ持ち上げると華やかな香り。

一口飲むと、なるほど、これをもって
淡麗辛口と表現すべきなのだと気づかされる。

ピュアで瑞々しくも
比肩するものがない高貴なる味わいに、
桃やメロン、杏子の熟れた果実の香りが
溶け出してくる。

最後は、ミネラル感たっぷりの
美味くて澄んだ湧き水の後味が
余韻嫋嫋たなびいて消えていく。

さすがは「清泉」。
仕込み水として使用している蔵の湧水は
新潟県認定の名水なのだ。

なぜかふと郷愁に誘われ、
日本の原風景を体感したかのような
麗しい気持ちになるのは水の力かと膝を打つ。

と同時に、オイラはついに
お酒界8000m級の頂から世界を見渡している。
「なんと美しい景色、美しき世界……」
(あとウマックス!)

今日はおツマミなし。
焦らず騒がず、
一旦心落ち着かせてから
ゆっくりアテを考えてみんね。

ほいじゃーね!






日本酒の枠を飛び越え、
今後の世界の趨勢を占う上で
キーとなる1本。

お取り扱いは、
「かがた屋酒店」および、
「Online Store かがた夜酒店」にて。

少しでも多くのお客様にお届けしたいので、
お一人様1本とさせていただきます。
お早目にご注文ください。



日土志が飲んでいるお酒

清泉 亀の翁 3年熟成 純米大吟醸 720ml
(きよいずみ かめのお)

商品を見る(720ml)

今週のつまみ

<ロバート・パーカー・ワイン・アドヴォケートが認めた世界が憧れる日本酒78>パーカーポイント90点以上の日本酒眺めつつ呑む。ラーメン屋でラーメン本読みながら啜るようなもん?!笑


プロフィール

水取 日土志
(みずとり ひとし)


38歳(男性・独身)。西小山在住。
近所のかがた屋酒店でお酒を買って晩酌するのが一番の楽しみ。
出世するつもりは毛頭なく、職場でもお酒のことばかり考えている。
最近、ウンチクが過ぎて部下にウザがられていることを自覚したのか、
酒屋で仕入れた情報は、もっぱら猫か、かがた屋の新人にだけ話している。
西洋かぶれの一面もある。外見からは想像できないくらいチャーミング。

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