「水曜に取り寄せたお酒で土日(週末)を楽しむ」がモットー(志向)。
毎日をゆるく生きる水取 日土志の緩ライフを毎週ゆる〜くご紹介。

さて、今週はどんな緩ライフを過ごしているでしょうか……

今週の晩酌酒 vol.46

[氷温2年熟成]国権 純米生原酒 垂れ口 1800ml

うそ?! 垂れ口の2年貯蔵??
The 生熟 なキラー熟成酒に震撼



5年連続日本一!!
何のことか分かる?
え?! オイラのことかって?

まあ、6年連続で小学校に
通ったことはあるが……ハハハ、
だいたい皆んなそうか、ハハ。

もとい!
ヒントは福島県に関係する事柄。
チック、タック、チック、タック……、
はい、ブーーー! 時間いっぱい。

正解は、全国新酒鑑評会で
福島県が獲った金賞受賞の数。

ぬわんと、5連覇っすよ5連覇。
2012(平成24)年、26銘柄
2013(平成25)年、17銘柄
2014(平成26)年、24銘柄
2015(平成27)年、18銘柄
2016(平成28)年、22銘柄

会津地方の酒蔵を中心に、
伝統と闊達自由な気風が息づき、
現在の日本酒シーンを
けん引していると言っても過言でない
のが福島県ってわけなのよ。

そそ、今週の晩酌酒は、
中でも、南会津生まれの旨酒である。



[氷温2年熟成]国権 純米生原酒 垂れ口 1800ml

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国権酒造は“奥会津”とも呼ばれる
県下有数の豪雪地帯、南会津地方にある。
(いかにも酒蔵という感じだぜ)

広大なブナの原生林や尾瀬を代表とする
湿原が点在するなど山々に囲まれた土地柄。
もののけ姫でも出てきそうである。

雪解け水、原生林茂る山野からの伏流水。
それはそれは水が美味そうだね。

創業は1877(明治10)年というから、
140年続く老舗であり、
金賞受賞数で5連覇の福島県にあって、
県内でも有数の金賞受賞歴を持つというから恐れ入る。

それもそのはず、
現在でも昔ながらの酵母を使い、
精緻な技術を要する難しい造りの酒を
敢えて醸すこともあるなど、
伝統を重んじる姿勢と挑戦精神に溢れているのだ。

そんな国権酒造のフレッシュかつ、
骨太で人気のお酒がこの「純米生原酒 垂れ口」である。
通称、瓢箪(ひょうたん)ラベル!




瓢箪徳利がモリモリかわゆす♪
ジャッキー(・チェン)の酔拳を
思い出したりしちゃって、ワチャー!

そんなことより「垂れ口」って意味知ってる?
通称「槽(ふね)」と呼ばれるお酒を搾る装置から
チョロチョロとお酒が垂れてくる口のことで、
転じて、その垂れてきたお酒そのものを指す。

つまり、ろ過もせず、火入れもせず、
搾りたてそのまんまの原酒を瓶詰めした
普通は蔵人しか口にできない貴重な酒だ。

しかも今日飲むのは、
その貴重な垂れ口を-5℃〜-2℃の
氷温庫に約2年貯蔵し熟成を経たという
またとないシロモノ。
「呑んでいいんすか?!」



「いいんです!」
(国権酒造 代表取締役 細井 信浩さん)

細井さん御自らのお言葉、
ありがたやーーーー!
ならば日土志、この酒には
何を合わせるのが道理か?

「へい、こちらはいかがでしょう?」



アスパラガスのポーチドエッグのせ

福島県はアスパラが名産で全国でも指折り。
そのうちの約90%が会津産だとか。

国権酒造のある南会津町田島地区もまた
アスパラの栽培が盛んな地域で、
緑だけじゃなく、白アスパラに紫アスパラと
三色のアスパラを栽培しているっていうから
珍しくもあり、気合い入ってる。

じゃあもうアスパラでキマリでしょ!

ってことで、まあ普通に緑のアスパラだけど
ポーチドエッグをのせ、塩胡椒、
粉チーズたっぷりにオリーブオイルで
味に幅と厚みを持たせ、国権の「垂れ口」に対抗する。

いざ、実食!






うん、アスパラ旨し!

甘味は少なめだが、
茹でて瑞々しいアスパラさん。
但し、南会津産じゃない……。

そのまま食べても旨いけど、
ポーチドエッグを割ってトロリと
流れ出した麗しき半熟の君、じゃなくて
半熟の黄身と粉チーズで食べると
絶品料理に早変わり。

お肉じゃなくてもメイン張れる。
濃厚。大満足。恐れ入った。

と、自分の料理に感心したところで
ついに「垂れ口」の出番!




淡くゴールドに輝く熟成色があって、
しっかり冷やしているのも手伝って
トロトロっとしている。

すかさずひと口。

豊潤なインパクトのある甘味、
ふくよかに旨味が広がりつつも
フレッシュな印象があって不思議。

熟成酒らしい複雑玄妙な香りには、
イチジクやプルーン等のドライフルーツや
ナツメグのスパイス香、メープルシロップの
甘い香りのほか、シリアルといった
香ばしい穀物香も擁する。

さすが生原酒の中の生原酒、
「垂れ口」の2年貯蔵や。
世の中にはこんなトーンのお酒もあるんだと
雷に頭を穿たれたかのごとし。
これをツマミと合わせてみる。




「垂れ口」の芳醇多様な香味と
アスパラ独特の青竹のような風味、
濃厚な半熟卵とパルメザンチーズの臭み旨味、
黒胡椒のスパイシーさとが反応し、
多重奏となって五感を刺激する!

子曰く、「これぞ生熟!」
(国権酒造 代表取締役 細井氏談)

先生なるほど。これこそ、
確かな技術を誇る酒蔵ならではの
“キラー”熟成酒なわけですね。

いいか日土志、このお酒は、
「甘ったれてんじゃねー、2年も生っ垂れてんだウマックス!」

熟成酒を甘くみてたよ、オイラ……。
しかも、しぼりたて新酒で発売される
通常の「垂れ口」と値段同じだ、ビビるし……。

このお酒はキリキリに冷やし、
滋味溢れる色んな秋の味覚と合わせて
楽しんでおくれ!

ブルーチーズやウォッシュタイプのチーズと
合わせても間違いなさそうよ。
ほいじゃーね!




ろ過もせず、火入れもせず、
搾りたてそのまんまで、
普通は蔵人しか口にできない貴重な原酒
「垂れ口」。

全国有数の金賞受賞蔵、
「国権酒造」が放つ熟成酒は、
そんな「垂れ口」を氷温で2年も貯蔵した
ほかではちょっと味わえない
これぞ生熟たる「キラー熟成酒」。

なのに新酒の「垂れ口」と比べても
お値段据え置きの超太っ腹価格。

シリアルのような香ばしさ、
複雑玄妙な香りが、
官能的な蜜の甘味と豊潤な味わいに
深い奥行きを与えています。

キリキリに冷やして
お召し上がりください。

お取り扱いはかがた屋酒店、および
Online Store かがた夜酒店にて。
お早目にご注文ください。



日土志が飲んでいるお酒

[氷温2年熟成]国権 純米生原酒 垂れ口 1800ml
 

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今週のつまみ

<アスパラガスのポーチドエッグのせ>
ポーチドエッグは、卵を(あとお酢も)お玉に入れて作るとラクチンに上手くできるよ。



まいばすけっと 西小山駅前店
 

プロフィール

水取 日土志
(みずとり ひとし)


38歳(男性・独身)。西小山在住。
近所のかがた屋酒店でお酒を買って晩酌するのが一番の楽しみ。
出世するつもりは毛頭なく、職場でもお酒のことばかり考えている。
最近、ウンチクが過ぎて部下にウザがられていることを自覚したのか、
酒屋で仕入れた情報は、もっぱら猫か、かがた屋の新人にだけ話している。
西洋かぶれの一面もある。外見からは想像できないくらいチャーミング。

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