「水曜に取り寄せたお酒で土日(週末)を楽しむ」がモットー(志向)。
毎日をゆるく生きる水取 日土志の緩ライフを毎週ゆる〜くご紹介。

さて、今週はどんな緩ライフを過ごしているでしょうか……

今週の晩酌酒 vol.49

高千代 大吟醸 大寒仕込み 雫取り原酒

全国3店舗のみの超限定酒!
新潟の豊潤旨口「雫酒」



淡麗辛口が身上の新潟にあって、
一本芯の通った独自の酒造りを貫く蔵がある。
その名を「高千代酒造」という。

なぜ一本芯が通っていると言えるのか。
理由の第一は米にある。
全国的にも稀有な「一本〆」という
酒米を使っているのだが、
通念とは一線を画す風合いをまとう。

なぜなら、出自は新潟生まれの
「五百万石(ごひゃくまんごく)」を母に、
青森生まれの「豊盃(ほうはい)」が父という系統。

「五百万石」は新潟淡麗をけん引する酒米だが、
「豊盃」の特長はふくよかな甘味や旨味。
つまり、淡麗一辺倒ではなく、
「淡麗 × 豊潤 = 一本〆」ということ。




一本〆米の交配は新潟県によってなされ、
1993(平成5)年に開発された酒米なのだが、
2005(平成17)年、県から原原種を委譲され、
高千代酒造が種から全ての管理を任されているという
え?! そんなことあるんだ的なエピソードもある。

創業約150年を数えるとはいえ、恐れ入った。
公的機関相手に大した信頼を勝ち得たもんだと。
しっかりした設備に加え、筋を通し、
一本芯が通っていなければない話よ。
ま、人望といえばオイラもまんざらでもないがね。

アホタレ! 幻想の悦に浸ってないで
高千代さんの酒の垢(粕)でも溶いて飲んどけ!
いやん、いけず、飲ませてたもれ、千金の雫を!



[1人1本]高千代 大吟醸 大寒仕込み 雫取り原酒

商品を見る(720ml) 商品を見る(1800ml)   

なんと、かがた屋酒店を含め、
全国でも3店舗のみでの販売という。
それもそのはず、一升瓶(1800ml)は36本、
四合瓶(720ml)は68本という超絶僅かな製造数。

しょうがないよ、「雫取り」の原酒だ。
一般に「雫酒」とも呼ばれるが、
圧力をかけずに搾る、文字通り「雫」さながら
したたり落ちる部分のみを瓶詰めした
贅沢極まりない酒である。



↑シリアルナンバー入り限定品。写真は 55/68本(720ml)

先刻まで、高千代酒造が管理する酒米
「一本〆」の話に終始した。
ここからが本番!

淡麗王国ニイガタにあって、
「通念とは一線を画す風合いをまとう」酒米を
自在に操る蔵元が、酒米の王様「山田錦」で
酒造りをしたらどうなるか。

そうさ、今週の晩酌酒は、
高千代のこだわりを「山田錦」に投入し
生まれた貴重な「雫酒」さ。
ドキドキするでしょ?!

こいつと真っ向勝負できる酒肴はあるのか。
無い知恵絞って散々考えたが……
あるやん!
「大将、いつもの!」「あいよっ!!」



湯豆腐(一人鍋に浮かべて)

おおぉーーーーーっと
先週の百二珍(ひゃくにちん/燻製豆腐)に
引き続き、豆腐で丸被り!
いいよ、細かいこと気にするな。
オイラみたくフランク大雑把でもダメだが。

さておき、豆腐三段活用を暗唱せよ!
一つ、豆腐といえば湯豆腐
一つ、鍋といったら湯豆腐
一つ、寒くなったら湯豆腐
(年中食べてるけど)

なんであんなもんが旨いかね。
水を張った鍋に、切った豆腐をぶち込んで温めただけ。
ふっ。まだまだケツが青いな日土志。




農家さんが丹精込めて作った丸々な大豆を
豆腐屋さんが夜明け前から丹念に仕込んでできた豆腐。
それを漁師さんが獲り、海岸で丁寧にしわを
伸ばしながら干した昆布で出汁をとった風呂に入れる。

今か、今か、適度に温まったところを
すかさずすくい上げ、豆腐と同じく大豆を主原料とし、
数か月〜数年、微生物の働きによって
香ばしく変身した液体、別名・醤油を
かけていただくざっかけない、だけど
心震えるほど旨い、それが湯豆腐である。

熱くなっちまった失礼。
でも豆腐は熱くなりすぎないよう注意。

よーし。鍋にかけてる間に、
フル高千代製山田錦の
神の雫をいただきマッスル!




ウホーーー!!
煌めく神々しい液体、超神水!
ついに拝めた高千代の雫! を
うやうやしく飲む!

香りは熟した柿、キンモクセイに
瓜、夕張メロン。
華やかで甘やかながら凛としたアトマスフィア。

透明な幕を突き破ったかのごとく
雫の一滴がジュワっとにじみ出て
甘味がくる。

すると、美しい珠を含んだかのように
カッキリピンッと口の中に宝石が形作られ、
舌の中央を冷たい氷が滑っていく感覚。

山田錦由来の豊潤な旨味が
濃密に舌奥に乗ってきて、でも雑味なくって
静謐に喉を通っていく。ああ、余韻……、
遠くから讃美歌が聴こえてくる。
ハーレルヤ♪
今日は雨だけど、明日はきっと晴れるや。




歌ってないで湯豆腐と合わせてみ!
湯豆腐で温まった口に冷酒で追っかける。
冷たいのに温かい、温かいのに冷たい。
エンドレスのオツなやり取り。オッツ!

追っかける冷酒が並じゃねぇ、
高千代の雫酒である。
綺麗な酒質に秘めたたっぷり旨味と
大豆由来の豆腐の旨味がシコを踏み合い、
せめぎ合い、響き合い、消えていく。

それがこの地球(ほし)に生まれ、
命を紡いでいく私たちの運命(さだめ)。
生命はそれだけで奇跡なのだ……。




おーーーっとあぶねぇ、旨すぎてオイラ
どっか違う世界へブッ飛んでた模様。
しかもどっかで聞いたような台詞。姫ネエ様〜☆
正気を保て日土志!

そうさ、今更ながら言わしてもらう。
「君の前・前・前世からオイラは
何千年も君を探していたんだよウマックス!」





蔵元の飽くなき探求心によってオイラは今、
お米が持つ無限の可能性を垣間見た。
千代に八千代に語り継ぎたい酒、
そうあるもんじゃないよ。

ほいじゃーね!





通念とは一線を画した風合いを
持つ酒米「一本〆」を管理・栽培する
「高千代酒造」。
そんな蔵元が「山田錦」を手にして
生み出された、極上の雫酒です。

「雫取り原酒」の肩書に違わぬ
極少量の製造で、
一升瓶(1800ml)は<36本>
四合瓶(720ml)は<68本>
という超限定品。
シリアルナンバー入りです。
(何番が届くかはお楽しみ!)
そのため、当店を含め、
全国でも3店舗でしか買えません。

そのうち、オンラインストア
(Online Store かがた夜酒店)では、
1800mlを< 2本>
720ml を<12本>
の限定で販売いたします。
お早めにご注文ください。

少しでも多くのお客様にお届けしたいので、
お一人様1本(一世帯/一法人様1本)とさせていただきます。
なお、本数の関係上、配送時に破損が起きた場合でも
代品のご用意ができかねますので予めご了承ください。





日土志が飲んでいるお酒

[1人1本]高千代 大吟醸 大寒仕込み 雫取り原酒
(たかちよ だいぎんじょう)

商品を見る(720ml) 商品を見る(1800ml)

今週のつまみ

<湯豆腐(一人鍋に浮かべて)>
基本的に肉食なオイラも、湯豆腐があれば肉いらず。朝昼晩でも可。



まいばすけっと 西小山駅前店
 

プロフィール

水取 日土志
(みずとり ひとし)


38歳(男性・独身)。西小山在住。
近所のかがた屋酒店でお酒を買って晩酌するのが一番の楽しみ。
出世するつもりは毛頭なく、職場でもお酒のことばかり考えている。
最近、ウンチクが過ぎて部下にウザがられていることを自覚したのか、
酒屋で仕入れた情報は、もっぱら猫か、かがた屋の新人にだけ話している。
西洋かぶれの一面もある。外見からは想像できないくらいチャーミング。

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