恐ろしいまでの透明感。
引っかかりや抵抗感がなく
するりと喉を流れていく……
さすがプレミアム。
間違いなく「渡舟」の最高峰！

香りは穏やかで蒸した米のそれ。
いつもの渡舟に感じるフレッシュさ、
味の厚み、グッドビターがないため、
飲み応えがないように感じる向きもあるだろう。

とにかく綺麗で雑味なく
スムースで柔らか、
シルクのように滑らかに飲める。

真冬の山奥に清流が一筋。
何も知らずに降ってくる雪が
地面に着地できず川に吸い込まれるさま。
かすかな音を残して。
 

◆◆どんな蔵？ こんな蔵！◆◆
明治・大正時代の酒米の代表格、
「短稈渡船（たんかんわたりぶね）」。
銘酒『渡舟』、名前の由来はここにある。

昭和に入ると栽培の難しさから
絶滅寸前となっていた「短稈渡船」であったが、
平成元年、茨城県内にある
農林水産省・生物資源研究所に残されていた
わずか14gの種もみに出会うと、
蔵元は復刻に尽力。
地元農家と共に筑波山麓で初めて
復活栽培を成就させる。

そんな渾身の酒米、
茨城県産「短稈渡船」を醸し、
丁寧に大事に酒造りを行っている。

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