令和元年8月末、
前線に伴う記録的な大雨が佐賀県と福岡県、
長崎県を中心とする九州北部に発生。
各地に甚大な被害をもたらした。
小さな酒蔵にとってはひとたまりもない……。

「東鶴酒造」は、佐賀の豊かな自然の中で、
小規模ながら丁寧な造りを続ける酒蔵。
しかし、その自然豊かな環境が故、大きな被害を受けた。

酒蔵の裏を流れる川の増水・氾濫によって蔵が浸水。
復旧作業に追われ、秋酒の出荷もできない状態に。
そうして多少遅れはしたものの、
蔵人をはじめ、ボランティアなど有志の献身によって
当店にも早々に待望の秋酒を届けてくれた。
本当に頭が下がる思いです。

まだまだ記憶に新しく、
復旧に時間が掛かっているところもある
令和元年に起こった一連の大雨・台風の被害。
実際、つい先日のことであるけれど、
早くも「東鶴酒造」から復興支援の恩返しがやってきた。

浸水によって、そのままの状態では
出荷できなくなってしまった大事なお酒たち。
そうした品質は問題ないのに商品にならなくなったものの中から、
旨みの豊富な純米をはじめ、
お米をより多く磨いて仕込んだ純米大吟醸まで
様々なタイプのお酒をアッサンブラージュ（ブレンド）し、
「うそ？！」
と二度見するお値打ち価格で届いたのがこちら。
その名も「つるのおんがえし」。

マイナスをプラスに、パワーに変える底力。
災害のダメージによって原状復帰もどうか分からない中、
腐らない健やかな精神。
例え無償でも復旧の手伝いを厭わない仲間がいるということ。
そうした支援への感謝には、
しっかりと態度と目に見える形（お酒）で返すその心意気、
すべて脱帽！

どんなお酒かって？
味がしっかり乗っているけれど、東鶴らしい透明感があり、
冷やしてよし、燗もよしで、
玄人をも唸らせる旨い酒にバッチリ仕上がっているからご安心を。

酒屋が言うのも何ですが、実にお安い！
それに、災害から無事生還したお酒でもありますから
“縁起モノ” でもある。
何より、蔵からの感謝の思いが詰まっております。
復興へのお手伝いと思って、
ぜひ一本買って飲んでみてくださいな。

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