例えば少し時が経って、2020年を思い出して語らうときが来る
そのとき飲みたいのは、このワイン
その年の記憶を持つのはワインも同じだから

リュードヴァンのボルドー系赤ワインのといえば、
メルロとカベルネ・ソーヴィニヨンの2種類の品種を使ったDeux Robes Violettes。
Deuxがフランス語の2を指しています。
ところが2020はTrioということで、
3種類メルロ、カベルネ・ソーヴィニヨンに加えてカベルネ・フランも！

2020年はリュードヴァンの畑で育つぶどうにとっても特別な年になりました。
ぶどうの完熟シーズンに悪天候に見舞われ、収穫量は例年を下回ったのです。
厳選されたぶどうを使うとなると、予定どおりにリリースするのが困難なこともあります。

農作物、それも保存のきかない生の果実を使ったワインというものの宿命。
少量でも自社畑のぶどうだけで作ることを大切に。
カベルネ・フランを加える柔軟なアレンジでできたのが、このTrio'20。

冷涼な気候で育ったメルロらしい伸びやかな果実感と、
カベルネ・ソーヴィニヨンのスパイシーさのハーモニー。
カベルネ・フランはどのような音色を重ねるのでしょう。

「言わばワインとはその土地の気候風土、
その年の天候を記録したレコードの様な物であります」

醸造家の小山氏の言葉がそのまま現れた、まさに2020年の記録とも言えるワイン。
熟成を楽しむのにもぴったりなワインだと思うのです。

 

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